図解即戦力
図解即戦力
金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂3版]
- 伊藤亮太 著
- 定価
- 1,980円(本体1,800円+税10%)
- 発売日
- 2026.6.18
- 判型
- A5
- 頁数
- 244ページ
- ISBN
- 978-4-297-15646-6
サポート情報
概要
金利上昇による収益機会の拡大、新NISAを背景とした資産運用需要の増加、そしてDX推進に伴う人材投資により活況を呈する金融業界。就職、転職市場も活発化しています。本書では金融機関を銀行・証券・保険・投資銀行・ノンバンク(消費者金融、クレジットカード会社、信販会社など)の5つに分類し、それぞれの動向を捉えてビジネスのやり方や儲けのしくみを解説しています。そもそも金融とは何なのか・金融市場の役割は? といった基本的な知識から、いまこの業界で起きている出来事、企業の組織・業務、働く人の内情など具体的な情報までを提供しています。専門用語の多い世界ですので、側注で重要語をその都度解説し、業界で知っていてあたりまえのキーワードもしっかり理解できるようになります。
こんな方にオススメ
- 銀行・証券・保険業界、リース会社、信販会社に就転職を考えている人
- 金融業界と取引または協業、営業先となる関係者
目次
Chapter1 金融業界で今起こっていること
- 01 時代に即した変化が求められている
金融業界は活性化へと流れが変化している - 02 持続可能な銀行を目指す
再編と統合で変わる金融業界地図 - 03 業務の効率化と生産性の向上を図る
AI 導入による業務変化と求められる人材 - 04 事業拡大で生き残りをかける
キャッシング依存からの脱却を図るノンバンク - 05 金融育成を中心に役割を変更
金融庁が行った初めての組織再編 - 06 再編を行えば、健全な金融機関を地域に残すことができる
加速する地方銀行の再編 - 07 運転の危険度により保険料が変わる
AI活用でテレマティクス保険に注力する損害保険業界 - 08 フィービジネスによる収益拡大を狙う
シェア伸ばすネット証券とメガバンク系証券会社 - 09 ATMの維持費は銀行にとって重荷?
メガバンクがATMの共同利用を開始 - 10 キャッシュレス決済は待ったなし
消費増税やコロナ禍で進んだクレジットカード決済 - 11 顧客から得られる手数料で収益をカバーする
今最も注力されている「フィービジネス」 - 12 活用幅が広がり、市場拡大を促す
新NISA制度への移行で活気づく証券業界 - 13 口座番号が不要、送金手数料も安価または無料に
新しい個人送金のしくみ「ことら」 - 14 優良企業ほどESGを重視している
拡大する世界のESG投資
Chapter2 金融業界の基本
- 01 私たちの生活と切り離せないもの
そもそも「金融」とは何か - 02 銀行が金融商品仲介業として商品の売買、取次も行う
規制緩和で自由競争化した金融業界 - 03 地方銀行はいずれ1県1行になる?
持株会社の増加で進む企業再編 - 04 資金調達法は間接金融から直接金融へ
間接金融と直接金融 - 05 さまざまな形でお金の貸し借りが行われる
金融市場とは金融が取引される場 - 06 企業は株式売買で得た資金をもとに事業展開する
株式市場の役割 - 07 必要なところに必要な資金を供給する
資金市場の役割 - 08 国債は1億円単位で取引される
債券市場の役割 - 09 通貨の交換も外国為替市場の1つ
外国為替取引の役割 - 10 少ない資金でも多額の取引ができる
金融派生商品市場の役割 - 11 金融は景気を安定させる役割がある
景気と金融の関係 - 12 経済状況に合わせて金融政策を行っている
金融政策を担う中央銀行 - 13 安心して取引ができるのは金融庁のおかげ
金融庁によって管理される金融業界
Chapter3 金融機関の種類と役割
- 01 銀行は社会的責任を背負っている
銀行の役割 - 02 銀行によってそれぞれ役割がある
都市銀行、地方銀行など普通銀行の役割 - 03 金融サービスを展開する企業は銀行以外にもある
信用金庫、信用組合、JAなどの役割 - 04 資金需要と資金運用ニーズをつなげる橋渡し役
証券会社の役割 - 05 企業経営に関わる重要な提案を行う
投資銀行の役割 - 06 保険会社は金融の活性化に欠かせない
保険会社の役割 - 07 預金業務や為替業務は行えない
ノンバンクの役割 - 08 証券会社や銀行の代わりに同様の業務を行う
金融商品仲介業と銀行代理店 - 09 1つの登録で多種多様な金融サービスを仲介できる
金融サービス仲介業 - 10 貯金業務や投資信託の販売、保険販売も行う
民営化した郵便局 - 11 銀行は3大業務、証券、保険、ノンバンクは専門領域に特化している
業界ごとで大きく変わる業務と働き方 - 12 トップは不動産金融会社、地銀は福利厚生充実も年収は低め
銀行・証券・保険...気になる収入・待遇の差は? - 13 同じ業種でも日系か外資系かで働き方や評価制度は異なる
日本の金融企業と外資系金融企業の違い - 14 破たんに備えた各種制度がある
金融機関が破たんしたら?
Chapter4 銀行業のしくみ
- 01 利上げにより銀行業界の収益向上に期待できる
銀行業界の構造 - 02 日本で最初の銀行は第一国立銀行
銀行業界の歴史 - 03 銀行に信用力がなければ、経済も成長しない
銀行は「融資」と「信用」で稼ぐ - 04 銀行業務の根幹ともいえる存在
銀行の業務① 預金 - 05 銀行の本業ともいえる業務
銀行の業務② 融資(貸出) - 06 お金の送金を行うことを指す
銀行の業務③ 為替 - 07 付随業務は銀行法により定められている
銀行の業務④ 付随・周辺業務 - 08 個人に対する融資や投資信託の販売などを行う
リテールの業務 - 09 企業の課題解決への提案を行う
ホールセールの業務 - 10 今後国際業務が強化される可能性も
国際・市場の業務 - 11 地銀が営業時間の自由化を要望
当座預金の需要正常化と営業時間の自由化 - 12 利用者の利便性が上がり、銀行側も業務効率化やコスト削減ができる
ITの活用による利便性の向上 - 13 信用維持のために法律がある
銀行業にまつわる法律
Chapter5 証券会社のしくみ
- 01 対面証券会社とネット証券がある
2業態に分けられる証券会社 - 02 ネット証券の台頭で株式取引が身近に
証券会社の歴史 - 03 買い手と売り手を仲介する
証券会社の業務① ブローカー業務 - 04 責任がある分、報酬は青天井
証券会社の業務② ディーラー業務 - 05 資本金基準を満たした会社だけが投資家への売り出しができる
証券会社の業務③ アンダーライティング業務 - 06 売れ残った株式や債券を返品できる
証券会社の業務④ セリング業務 - 07 4大業務以外にもさまざまな仕事がある
証券会社の業務⑤ ストラクチャリング、調査/分析 - 08 証券取引所の役割は主に6つ
証券取引所の業務とは? - 09 ネット取引口座数は10年で3,300万口座以上増加している
個人株式投資の主流はオンライントレード - 10 「時間優先の原則」と「価格優先の原則」のもと取引が行われる
株式の売買と流通のしくみ - 11 分配金が支払われることもある
証券投資の入門に最適な投資信託 - 12 証券業は誰にでもできるわけではない
証券業にまつわる法律
Chapter6 保険業のしくみ
- 01 社会保険と民間保険の 2つに分けられる
保険とは何か - 02 保険は海難事故リスクから生まれた
保険の歴史 - 03 相互会社は保険会社だけに認められている
生命保険会社の組織と業務 - 04 保険料で資産運用も行う
生命保険の収益のしくみ - 05 死亡に備えるタイプと老後に備えるタイプがある
さまざまな生命保険 - 06 株主にも配当を受け取る権利がある
損害保険会社の組織と業務 - 07 資産運用収益が会社の収益を左右する
損害保険会社の収益のしくみ - 08 物に対する保険が損害保険の柱
さまざまな損害保険 - 09 生保、損保、どちらも取扱い可能な保険
新たな収益源である第三分野の保険 - 10 保険の銀行窓販は保険販売にとってなくてはならない存在
生保と銀行の親密な関係 - 11 海外も含めた再編が加速する可能性も
生保再編は今後どうなる? - 12 規制によって守られる会社と利用者
保険業にまつわる法律
Chapter7 投資銀行のしくみ
- 01 日本ではブティック型の企業として存在することが多い
投資銀行とは - 02 成長戦略のためのサポートを行う
投資銀行は資金調達やコンサルティングで稼ぐ - 03 新事業の提案などで巨額の資金を動かす
投資銀行の4大部門① 投資銀行部門 - 04 コミュニケーション能力が試される部門
投資銀行の4大部門② マーケット部門 - 05 投資銀行を支える頭脳班
投資銀行の4大部門③ リサーチ部門 - 06 法人や個人の資産運用を行う
投資銀行の4大部門④ アセットマネジメント部門 - 07 合併や買収、さまざまな形で企業の利益を上げる
M&Aとは - 08 3つのフェーズを経て行われる
M&Aの一般的な流れ - 09 事業承継のマッチングなども行う
地域金融機関では投資銀行業務が通常業務の一環 - 10 銀行や証券会社と同様のコンプライアンスが求められる
投資銀行業の歴史と日本での規制
Chapter8 ノンバンクのしくみ
- 01 融資・立替・保証を主な業務とする
ノンバンクとは何か - 02 ベンチャー企業に投資して収益を得る場合もある
ノンバンクの業務形態と収益構造 - 03 カード会社の主な収益源は加盟店利用手数料
クレジットカードのしくみ - 04 クレジットカード業務がメイン事業となりつつある
信用販売をする信販会社 - 05 リースできるものはコピー機から航空機まで多岐にわたる
リース会社もノンバンクの1つ - 06 借金で苦しむ人を減らすために規制が強化された
ノンバンクにまつわる法律 - 07 収益構造崩壊による模索は今も続く
ノンバンクが抱える課題 - 08 人口増加と消費拡大が鍵
東南アジア市場に活路を見いだすノンバンク
Chapter9 高度化する金融商品
- 01 リスク回避手段としてつくられた
デリバティブの意味とその役割 - 02 株式などの売買に関する「権利」を売買する
オプションとは何か - 03 金利変動のリスク管理を目的に取引を行う
金利スワップと通貨スワップ - 04 国や企業などの信用リスクに備える取引
クレジット・デリバティブとは何か - 05 市場が不利に動いたときに発生する損失を予想する
リスク管理の重要性とVaR - 06 金融機関にも、その利用者にも革新をもたらした
「フィンテック」が起こした金融革命 - 07 今や20,000種以上ともいわれている
次々と登場する暗号資産(仮想通貨) - 08 海外送金の低コスト化、セキュリティの強化などメリットが多数
金融業界の今後を左右するブロックチェーン技術 - 09 銀行からの融資がなくても資金調達ができる時代へ
直接金融の究極の形「クラウドファンディング」
プロフィール
伊藤亮太
1982年生まれ。岐阜県大垣市出身。2006年に慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了。在学中にCFPを取得する。その後、証券会社にて営業、経営企画、社長秘書、投資銀行業務に携わる。2007年11月に「スキラージャパン株式会社」を設立。2019年には金や株式などさまざまな資産運用を普及させる一般社団法人資産運用総合研究所を設立。現在、秀明大学総合経営学部非常勤講師を務める傍ら、個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行うとともに、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。著書に『図解 金融入門 基本と常識』(西東社)、監修に『ゼロからはじめる! お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)など。