Google Workspaceを導入している企業や組織体は数多くあります。数万人規模の巨大企業から中小企業、教育機関や自治体や個人事業主まで、この便利な統合アプリケーションはスケールや業種を問わずあらゆる環境で日々の業務を支えています。
その一方で、Googleスプレッドシートが身近にあるにもかかわらず、実務では依然としてExcelが使われている――これは多くの現場で見られる現実です。これまでの慣れや、過去のフォーマットの踏襲といった理由で、ツールの選択が無意識のうちに固定化されているケースも少なくありません。
「スプレッドシートは、Excelに比べてできることが少ないのではないか」
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし本当にそうでしょうか。
Googleスプレッドシートは、日々の業務を完結させるための十分な力を備えています。さらにクラウドベースであることにより、インストール不要でどこからでもアクセスでき、バージョンの違いに悩まされることもありません。
複数人で同時に編集できる共同編集、デバイスやOSを選ばない柔軟性、メールやカレンダーとのシームレスな連携――こうした特性は、単なる「便利さ」にとどまらず、仕事の進め方そのものを変えていきます。
本書では、スプレッドシートの基本的な使い方から、関数、ピボットテーブル、グラフ、さらには自動化までを通して、その力を実務の中で活かす方法を解説していきます。目指すのは、「なんとなく補助的に使っている」状態から、「業務をスプレッドシートで完結させる」状態へのステップアップです。
特別なスキルは必要ありません。「この作業、もっと簡単にできないか」と考えることが出発点です。本書を読み進める中で、そのヒントがきっと見つかるはずです。そして気づいたときには、日々の仕事の進め方が大きく変わっていることでしょう。
この一冊が、あなたにとってスプレッドシートを使いこなすきっかけとなることを願っています。