「明日も会社に行かないといけないのか」
「失敗の責任を押しつけられて死にたい」
「上司と部下との板挟みでキツい」
会社員の毎日はこのような「キョムリな事象」で溢れています。「キョムリ」とは、虚無と無理を合わせた造語です。
会社員である我々が労働に勤しむとき、だれしもが多かれ少なかれこの「キョムリ」な瞬間に遭遇します。
優秀なプレイヤーとして活躍していたエンジニアが、管理職になった途端に、部下や他部署のメンバーから悪口の標的にされる。いつも笑顔だった営業が、転職した直後に、心を壊して姿を消す。
そんな真面目で心優しい人から順番に削り取られていくような過酷な話を嫌というほど見聞きしてしまう世の中に我々は生きています。
かく言う著者自身も、かつて「怒号が飛び交う会社」「全責任を一社員に転嫁する会社」「嫌がらせを執拗に続け退職に追い込もうとする会社」に所属し、文字どおり死にかけた経験があります。
「仕事や会社のために生きているわけではないのに、なんでこんな辛いことばかりなの?」
そう考えたことのある労働者はたくさんいるのではないでしょうか。
そもそも、社会で生きる我々の大半は、特別な才能があるわけでも、強靭なメンタルを持っているわけでもありません。だからこそ、書店のビジネス書コーナーに並ぶ輝かしい成功を収めた成功者が語る「ポジティブな仕事術」や「圧倒的な成長」という言葉にしっくりこず、置いてけぼりにされている気がする方も多いのではないでしょうか。
この本は、キラキラした輝かしい成功を目指すための指南書ではありません。むしろその逆です。
「いかにして『普通の会社員である我々』が、ボロボロにならずに平和な今日を過ごせるか?」
に焦点を当てています。
我々が見聞きし、時に我が身に襲いかかってくる「キョムリ」な問題すべてを解決することはできないかもしれません。でも、同じ境遇の仲間がいることを知り、目の前にある環境を客観視することで、ほんの少しだけ心が軽くなる。
そんな「社会を生き延びるための盾」としてのこの1冊があることで悲惨な目にあう我々仲間が少しでも減り、より平和で豊かな暮らしができるといいなという想いで「まよねこの勤労」の書籍をしたためました。