基礎と実践が1冊で学べる! DNSマスターブック
- 山口崇徳 著
- 定価
- 3,520円(本体3,200円+税10%)
- 発売日
- 2026.8.20
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 328ページ
- ISBN
- 978-4-297-15805-7 978-4-297-15806-4
サポート情報
概要
DNSを基礎からしっかり理解し、実際の運用現場で迷わず実践できるようになることを目的として本書は執筆されました。本書では、読者のレベルと目的に合わせて段階的に学べる「3部構成」を採用しています。
第1部:入門編 〜ITに関わるすべての人へ〜
まずはドメイン名とDNSの概念、基本的な仕組みをわかりやすく解説。DNSを専門に扱うエンジニアでなくても、「インターネットの裏方」として知っておくべき必須知識がここに詰まっています。
第2部:上級編 〜プロトコルと運用の本質を知る〜
DNSのプロトコルへの理解をさらに深め、リソースレコードの登録・運用に必要な実践的知識を解説。どのような情報を登録し、それがどうやり取りされるのか、データの流れを正確に把握できるようになります。
第3部:実践編 〜サイバー攻撃から守り抜く〜
DNSに登録されるデータではなく、「DNSサーバーそのもの」に焦点を当てます。近年多発するサイバー攻撃の脅威を踏まえ、安全で堅牢なサーバーをどのように設計・構築・運用すべきかを徹底解説します。
本書では、BINDなど個別の実装の具体的な設定方法などについてはあえてほとんど触れていません。特定の実装に関する記述に偏り、その実装でしか役に立たない手順を覚えるよりも、DNSの本質的な仕組みを理解できるようになることに重点を置きました。表面的な設定マニュアルから卒業し、本質を理解した強いエンジニアになりたい。本書は、そんなあなたのための1冊です。
こんな方にオススメ
- インターネット技術を学びはじめた初学者から最前線の現場に立つ技術者まで
目次
入門編 DNSとドメイン名の基礎を学ぶ
1章 DNSの背景
- 1-1 名前とは
- 1-2 DNS前史
- コンピュータネットワーク草創期
- HOSTS.TXT の誕生
- 集中管理から分散管理へ
2章 ドメイン名のしくみ
- 2-1 ドメイン名とは
- 名前空間
- ドメインツリー
- 絶対ドメイン名と相対ドメイン名
- 2-2 ドメイン名の管理体制
- TLDの種類
- ドメイン名管理のプレーヤー
- ドメイン名のライフサイクル
- 登録情報のデータベース
3章 DNSのしくみ
- 3-1 ゾーンと権威の委任
- ゾーン
- 委任
- 3-2 名前解決の流れ
- DNS の構成要素
- 名前解決のしくみ
- 不在応答
- 名前解決に必要な情報
- 不適切な委任(lame delegation)
- コマンドラインツールを使った名前解決の確認(1)
- 3-3 逆引きの名前解決
- 逆引きドメイン名
- IPアドレスの構造
- 3-4 キャッシュ
- キャッシュとTTL
- ネガティブキャッシュ
- フォワーダのキャッシュ
上級編 DNSをより深く知り、使ってみる
4章 DNSのプロトコル
- 4-1 ドメイン名のルール
- 有効なドメイン名
- 国際化ドメイン名(IDN)
- 4-2 DNSの通信
- DNSメッセージの構造
- DNSのトランスポート
- コマンドラインツールを使った名前解決の確認(2)
- 4-3 ゾーン転送
- ゾーン転送のしくみ
- ゾーン転送のセキュリティ
- 4-4 動的更新
- 4-5 DNSSEC
- DNSSECとは
- 電子署名のしくみ
- DNSSECのしくみ
- 不在証明
- KSKとZSK
- DNSSEC関連のリソースレコードの書式
- コマンドラインツールを使った名前解決の確認(3)
5章 ゾーンの設計と運用
- 5-1 名前空間の設計
- 名前空間の設計とは
- 委任の方法
- 5-2 ゾーンの設定
- リソースレコードの書式
- すべてのゾーンに必要なリソースレコード
- ホストの登録
- メールサーバの登録
- その他のタイプ
- 5-3 逆引きゾーン
- 5-4 ゾーンの運用
- リソースレコードの更新
- DNSラウンドロビン
- ワイルドカードの利用
実践編 セキュリティに気を配りながらDNSサーバを運用する
6章 DNSのセキュリティ
- 6-1 DNSのプロトコルを利用した攻撃
- UDPを利用した攻撃
- ランダムサブドメイン攻撃(水責め攻撃)
- DNSサーバの脆弱性に対する攻撃
- その他の攻撃
- 6-2 攻撃への対策
- 応答を改竄する攻撃への対策
- ネットワークでの対策
- レート制限
- 6-3 管理体制の不備を突く攻撃
- ドメイン名の管理体制不備を突く攻撃
- DNSの管理体制の不備を突く攻撃
7章 権威サーバの設計と運用
- 7-1 権威サーバの設計
- 権威サーバ構成の考え方
- 権威サーバの構成
- 権威サーバ実装の選択
- 7-2 権威サーバの引っ越し
- 権威サーバの引っ越し手順
- 7-3 DNSSEC署名
- DNSSEC署名の始めかた
- DNSSEC署名の詳細
- DNSSECの練習とテスト
- DNSSEC署名しているゾーンの権威サーバ引っ越し
8章 フルリゾルバの設計と運用
- 8-1 フルリゾルバの設計
- ローカルネットワークの名前解決
- スタブリゾルバの挙動
- フルリゾルバの構成
- フルリゾルバの自動設定
- 8-2 フルリゾルバの運用
- フルリゾルバの設定
- フルリゾルバの運用
- フルリゾルバの引っ越し
- 8-3 DNSSEC検証
- 事前確認
- 検証の有効化とその後の運用
資料編 Appendix
- A-1 dig/kdig/drillチートシート
- 書式
- オプション
- A-2 DNSのRFC
- DNS
- ドメイン名
- DNSSEC
- その他
プロフィール
山口崇徳
いくつかのISPで各種サーバの運用等を経て現在はフリー。DNSはもともと興味があったわけではなく、ほかにDNSサーバの面倒を見る人がいなかったためやむなく担当することになった。さらに転職の際の面接でうっかり「DNSもやってました」と口走ってしまったばかりにその後もどっぷりDNSと向き合うことになる。