エンジニアのAI壁打ち実践術
- 平湯太郎,高槻大貴,米道卓音 著
- 定価
- 2,640円(本体2,400円+税10%)
- 発売日
- 2026.9.10
- 判型
- A5
- 頁数
- 352ページ
- ISBN
- 978-4-297-15819-4
サポート情報
概要
「AIに頼りすぎて、自分は成長できていないのでは」
「気づけば、AIの提案にただ従っているだけになっている」
AIを仕事に使う中で、そんな違和感を覚えたことはないでしょうか。
本書は、AIを「壁打ち相手」として使いこなし、自分自身の思考力と判断力を鍛えるための実践書です。エンジニアに必要なのは、小手先のプロンプトのテクニックではなく、「質問力」「仮説構築力」「言語化力」という、一生使えるスキルなのです。
企画・設計・実装・問題解決という開発の流れに沿って、各フェーズでAIとどう壁打ちすればよいかを具体的に解説します。自分の業務やプロジェクトをイメージしながら、AIと仕事を進めるための「考え方」「進め方」「判断のしかた」を実践的に学べます。
エンジニアに必要なのは、答えを出してくれる存在ではなく、自分の思考力を伸ばしてくれる存在です。
AIとの対話を通じて自分の思考力を磨き、より良い判断へとたどり着く。そのプロセスを通じて、エンジニアとして成長し続けるための「自走力」を身につけましょう。
こんな方にオススメ
- AIを使って独学や自己研鑽を進めたい人
- AIに頼りすぎて、自分の実力が伸びていないと感じる人
- OJTや先輩のサポートが減り、自己成長の方法を模索している若手エンジニア
- ある程度コードは書けるが、設計・調査・学習法に課題を感じている人
目次
序章 AIとの関係性を自覚する
- AIに使われている状態になっていないか
- 答えはAIがくれる。では、私たちの価値は?
- 本書のコンセプトと想定読者
- 本書の構成と読み方
第1章 AI時代の成長ルールを理解する
- 1-1 成長速度は、PDCAのサイクル数で決まる
- 1-2 質問力で解くべき問題を見極める
- 1-3 仮説を構築して差分から学ぶ
- 1-4 言語化能力で判断と行動を前に進める
- 1-5 思考体力をつけ、サイクルを回し続ける
- 1-6 AI活用の範囲と質を引き上げる
- 1-7 第1章まとめ
- Tips 検索と対話の違いを知る
第2章 AIを最強のコーチにする対話の技術
- 2-1 AI とうまく対話するための5つの基本原則を理解する
- 2-2 ハルシネーションを前提に検証プロセスを設計する
- 2-3 漠然とした「わからない」を分割する
- 2-4 プロンプトをAIに考えさせる
- 2-5 複数案を出させて比較し判断力を鍛える
- 2-6 思考の弱点をAIに批判させ、補強する
- 2-7 完璧主義を捨て、検証可能な状態で出す
- 2-8 成果物の説明責任を果たす
- 2-9 第2章まとめ
- Tips 人間にはない、AIに壁打ちするメリット
第3章 企画 — アイデアの価値を言語化する
- 3-1 どう作るかを考える前になぜ作るかを明らかにする
- 3-2 背景・目的・ゴール・制約を整理し、タスクの全体像を掴む
- 3-3 アプリの完成形を理想のユーザー体験で定義する
- 3-4 コンセプトを可視化する
- 3-5 ユーザーの声を聞く
- 3-6 大きな課題を着手可能なタスクに分解し、開発を前に進める
- 3-7 第3章まとめ
- Tips デザインに必要なのは、作りたいという熱量
第4章 設計 — 技術選定からアーキテクチャを深掘りする
- 4-1 設計を始める前に、判断するための軸を作る
- 4-2 最適な技術を選ぶために、自分の知識の外にある選択肢を探しに行く
- 4-3 選択肢を並べ、トレードオフを比較して判断する
- 4-4 将来の変化を見据えて、設計判断の精度を上げる
- 4-5 選んだ理由と選ばなかった理由を言語化して、設計判断を完成させる
- 4-6 第4章まとめ
- Tips ADRで設計判断を記録する
第5章 実装 — AIとの対話的プログラミング法
- 5-1 実装前に目的と仕様を整理し、作業の道筋を立てる
- 5-2 AIに実装を任せながら主導権を握り続ける
- 5-3 動くだけのコードからわかるコードへ
- 5-4 リファクタリングを通じて、コードと自分を成長させる
- 5-5 テストでコードの確からしさを確認し、安心して前に進む
- 5-6 第5章まとめ
- Tips 音声入力でAIに言語化のハードルを下げてもらう
第6章 課題解決 — 動かない理由を仮説検証する
- 6-1 問題を構造化し、AIに正確に伝える
- 6-2 エラーを読み解き、仕組みを理解する
- 6-3 思い込みを疑い、原因を絞り込む
- 6-4 問題を振り返り、経験を成長に繋げる
- 6-5 第6章まとめ
- Tips ポストモーテムで失敗をチームの学びに変える
終章 変化する時代を生き抜くエンジニアの戦略
- 技術と同じくらいビジネスの基礎力を上げる
- 一人が複数領域をカバーする時代
- 常に最新ツールを触り続け、好奇心を武器にする
- AIには生成できない一次情報を取りに行く
- AI時代に自走できるプロフェッショナルを目指す
プロフィール
平湯太郎
KDDIアジャイル開発センター株式会社 プロジェクトマネージャー。
toC向けWebサービスやアプリの企画・開発にPM・POとして従事し、2023年より現職。スクラムマスターとしてチームのアジャイル開発を推進した後、現在はAI駆動開発とオフショアを組み合わせた事業を主導。自らの業務にAIを組み込みながら、社内外へのAI導入・活用支援も行っている。
高槻大貴
KDDIアジャイル開発センター株式会社 ソフトウェアエンジニア。
Webサービスやモバイルアプリケーションの開発に幅広く従事。現在は、顧客企業のアジャイル開発における内製化支援やエンジニア育成の伴走に携わり開発プロセスへのAI活用の推進・導入を主導している。
米道卓音
KDDIアジャイル開発センター株式会社 サービスデザイナー。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。
自動車エンジニアとしてキャリアをスタートし車両システムの開発に従事する傍ら、UXデザインを独学し新規モビリティサービスの企画・開発を推進した後、2023年より現職。法人向け生成AIプロダクトのサービスデザインやUXデザイン、デザイン思考研修の設計・講師などを担当。
技術記事プラットフォームQiitaにて2025年記事ランキング5位を獲得するなど、生成AIを用いたソフトウェア個人開発・アウトプットにも取り組んでいる。