『アリス』や『アンパンマン』など、マンガと同じく、ヒットすれば映画化、ドラマ化など、マルチメディア化されている絵本。さらに、これもマンガと同じく、自分で絵もストーリーも作っていくことができるという魅力的なメディアなのです。
本書では、ストーリーの作り方から、絵を描くことだけでなく、造本の仕方をはじめ、最近のデジタル環境での制作、電子出版への対応などについても書かれています。著者は、日本児童出版美術家連盟会員である、つるみゆきさん。プロの絵本作家なので、実際の現場での考え方や作業手順を元に、素人でもわかりやすく解説しています。
また、絵本のテーマをつくったり、ストーリーつくりのヒント、感情表現、技法など、さまざまな解説にあわせて、参考図書として、つるみさんが選んだ名作絵本の紹介もありますので、パラパラとみていくだけでも楽しくなります。絵本だけでなく、物語を作りたいという人全般にとっても貴重な本といえます。
プロの絵本作家になりたい人だけでなく、子供と一緒に絵本つくりを楽しみたいというお母さんにもピッタリな一冊です。
知っているようで知らなかった絵本のつくりをわかりやすく解説
絵本の絵を下描き。文字の位置も考えて絵を描いていく
さまざまな名作絵本を参考に、絵を描くヒントを解説