Google Earthを使い倒そう!

テレビなどでも続々紹介され、一世を風靡した感のあるGoogle Earth。お手元のPCにインストールしている方も多いのではないでしょうか。

Google Earthとは、Google社が無料で提供している、3Dの衛星写真&航空閲覧ソフトウェアです。起動すると、青い地球が漆黒の宇宙に浮かんでいます。ぐぐっと地球にズームインしていくと、場所によっては車一台まで判別できるほどの詳細な航空写真が楽しめるという仕掛け。標高のデータももっているので、視点を斜めにして立体的に地形を表示させることもできます。ローマを眺めればコロッセオやバチカンが鮮明に、アルプスを眺めればアイガーやマッターホルンが立体的に表示され、もちろん東京タワーやディズニーランド、自分の家までも確認できる… というソフトなのです。

⁠そうそう。そういえば、いっぺんインストールして、自分の家を確認したり、観光名所を探したりしたことがあったよ。数日は楽しんだけど、その後放置しっぱなし。もうアンインストールしようかと思ってる」…そんな方に、2点ばかり、お知らせしたいことがあるのです。

図1 起動画面
図1 起動画面
図2 ローマへズームアップ
図2 ローマへズームアップ

新バージョンはスゴイ!

まず、2006年9月に、Ver.4日本語正式版が発表されました。それとともに、レイヤーの情報が大幅にパワーアップしたのです。コンビニやレストラン・宿泊施設や観光スポット・道路情報、鉄道の線路など、実に多彩な情報を自由にオンオフできるようになりました。また、既に日本語での検索がパワーアップしており、住所や施設名などでその場所にピタリと飛ぶことができるようになっています。つまり、⁠東京都品川区上大崎3-1-1」や、⁠関西国際空港」などと入力すればよいだけになったのです。これで、地図代わりに使うことが可能になりました。Ver.3と比べると、飛躍的に利便性が高まっているのです。

なお、これまではアルファベットで検索しなければならなかった世界の都市も、カタカナで検索して飛べるようになっています。12月現在、首都レベル(例:ロンドン)はもちろん、州都レベル(例:デンバー)までカバーしているようです。

また、このバージョンから日本中の大部分の建物が3D化されています。タイムスケール機能も追加され、時間軸という新たな切り口も楽しめるようになりました。

図3 3D化された東京と各種レイヤ
図3 3D化された東京と各種レイヤ

各種ツールやサービスもスゴイ!

また、Google Earthは、単体で使うのみならず、さまざまなツールやサービスと組み合わせることができます。例えば国土地理院の地図や気象情報・地震情報を重ねてみたり、離着陸する飛行機をリアルタイムで表示したり、GPSのデータを反映させて移動経路を表示させたり…。やはりGoogle社から無料で提供されているSketchUPというソフトを使えば、リアルな3Dのポリゴンデータを作ってGoogleEarth上に配置することもできます。

便利なフリーツールの中には、例えば、複数台の車でドライブに行ったときに、自分の位置や他の車の位置を、車に積んだノートパソコンのGoogleEarth上にリアルタイムで表示することができるものもあります(GPSユニットや通信環境が必要になりますが⁠⁠。

いますぐダウンロードしよう!

このように、Google Earthは単なる衛星写真閲覧ソフトではなく、無限の可能性を秘めているソフトウェアへと進化しているのです。まだ使ったことのない方はもちろん、すでに飽きたという方も、Google Earthのサイトへ行って、Ver.4日本語版をダウンロードしてみてください。

なお、小社刊『Google Earthで地球を旅するガイドブック』では、Ver.4日本語版に完全に対応しています。インストール・基本的な使い方から、使う上で覚えておきたいさまざまなTips、一緒に使うと便利なサービスやツールまでたっぷりと紹介しています。初心者からパワーユーザまで楽しめるこの一冊も、ぜひお手元にどうぞ。