ASP.NETという技術は、以前から存在するASPと名前が似ているために、その後継の技術として認識している方もいるかもしれません。ここではそれらの誤解を解き、すっきりとASP.NETの学習に入れる3つのポイントをお教えします。
1.ASP.NETはASPの新バージョンではない!
ASP.NETは、2002年にバージョン1.0、2005年にバージョン2.0がリリースされました。asp.dllに処理されたスクリプト(aspファイル)を動作させるASPと異なり、ASP.NETは.NET Frameworkをベースに動作するWebアプリケーションやWebサービスを示します。よって、VBScriptなどのASPアプリケーションをASP.NETアプリケーションとして動作できる「互換性」はありません。
2.ASP.NETという言語があるわけではない!
「ASP.NET」は「言語」ではなく、技術の名称です。ASP.NETの開発言語として、Visual Basic、C#、C++、VBScript、JScript、COBOL、Perl、Python、Pascal、Fortran、SmallTalkなどがあります。
3.IISだけではASP.NETアプリケーションは動作しない!
ASP.NETは実行エンジンとして.NET Frameworkが必ず必要になります。よって、IISに加えて、.NET Frameworkがマシンにインストールされていなければなりません。そもそも、ASP.NETなどの.NETアプリケーションの開発や実行に必要な技術を提供するものが.NET Frameworkなのです。