CMSとは、コンテンツ・マネージメント・システムのこと。ただし、ひとくちにCMSといってもその範囲はじつに広く、オープンソースのblogツールも時にCMSとよばれますし、一方で、初期投資だけで数百万から云千万円という商用パッケージソフトもあります。で、ここでは後者に限って話を進めます。
このタイプの商用CMSソフトは近年、企業のWebサイトへの導入が盛んです。が、それを活かし切れないことがままあります。そもそも導入に失敗したり、たとえ導入はできても、肝心のWebサイトが企業にとってもお客様にとっても不便で魅力のないものになってしまうことがあります。
なぜそんなことになってしまうのか? 原因は「そもそもCMSとは何か?」を誤解してしまっているからです。
よくある誤解のひとつは、「CMS=Webページを更新するツール」ととらえてしまうこと。間違いとまではいいませんが、とても正解とはいえません。「それに加えて、更新ワークフローの管理もできますよね」と付け加える方もおりましょうが、それでもまだ正解とはいえません。「違いますよ。CMSのいちばんの魅力は、テンプレートを使うことでWebサイト全体のデザインを統一できることですよ」。なるほどおっしゃるとおり、それもできます。が、まだ正解とはいえない。いずれもCMSの一面を言い当ててはいますが、けっして本質を指してはいない。
ではいったいCMSとは何なのか? その答え、じつはすでに冒頭に示してありました。つまり、CMSとはコンテンツを管理するモノ(というかコト)なのです。はぐらかてしまったようで申し訳ありませんが、ここでの鍵は「Webページ≠コンテンツ」ということです。
と、ここからがいよいよ本題ですが、話が大きくなってきて私の手には負えませんので、あとはWeb制作のトップランナーであるキノトロープさんにお任せします。『CMS構築 成功の法則』という新刊が出ました。商用CMSソフトなんて高くて使えないよ、という人でも(こそ)お役に立つ話が満載です。企業のWeb担当者さんもWeb制作会社のみなさんも、ぜひぜひお読みいただければと思います。