会話やプレゼンテーションと同様に、重要なコミュニケーション手段の1つである文章――特にドキュメントを残すことの多いIT業界では、文章の質がシステムの品質につながるといっても過言ではありません。しかし、その一方で文章を書くのが苦手という人が多いのも事実です。わかりやすく上手な文章を書くためにどうすれば良いのか、どうすれば文章力は向上するのか、そのノウハウを解説したのが本書「SEの文章術」(編集注:5月14日、追記)です。
以下に本章の内容を章単位で簡単に説明します。
第1章 なぜ文章力が必要なのか
SEは文章作成が苦手な人が多いですが、実はシステム開発ではドキュメントが成功の鍵を握っているのです。まず、1章ではなぜ文章力が必要なのか説明します。
第2章 なぜ下手な文章ができるのか
下手な文章とはどういった文章を指すのでしょうか。2章では実例を挙げながら、どこがおかしいのかを挙げて、添削していきます。
第3章 文章術の基本原則
上手な文章を書くにはどうすればいいのでしょうか。3章では、文章の骨格や納得させる論証法について説明します。わかりやすい文章構造とは何か、読みやすい表現とはどういったものかを学びます。
第4章 ドキュメントの作成術
では、実際に上手な文章を作成してみましょう。それには、きちんとした手順があります。システム開発と同じく、まず設計をし、骨格を組み、本文を作成していきます。4章では、文章作成の極意を伝授します。
第5章 ドキュメント別必須ポイント
一口に文章といっても、対象によって書き方が異なります。5章では、提案書、要件定義書、技術調査報告書、トラブル報告書について、それぞれの書き方を解説します。
第6章 文章力を向上するには
上手な文章を書くためには、できるだけ多くの本を読み、多くの文章を書き、常日頃から物事を論理的に考えることが大切です。6章ではこうした文章力の向上方法以外にも、その手助けとなる必読書もあわせて紹介します。
第7章 ウェブライティングの作法
ウェブサイトに書く文章は、また一味違った工夫が必要です。7章ではウェブサイトの文章作法について紹介します。