夏の日と絵日記の思い出
6月になると雨模様が続く日も多くなりますね。曇りや雨の日は何となく気乗りしないで、やるべきことや仕事もあまり進まない、なんていう人もいるかもしれません。
これからの季節で、やらなければならないけど結局上手くできないことで思い出すのが、夏休みの宿題です。私が特に苦手だったのは『絵日記』でした。そこで、とある企画の打合せで集まったスタッフに、いかに絵日記の宿題が大変だったかを話すと、「天気を調べるのが大変だった」という返事や、「ネタが無くて困った」という感想が多く、絵日記をつけるのが好きだったという人はいませんでした。
手帳嫌いの人は意外と多い!?..
この絵日記と同様に、メモや手帳を使いこなせず、苦手意識を持つ人も意外と多いようです。
事細かにびっしりとメモを書き込んでいて、傍から見たら立派な手帳使いに見えるのに、「どうも上手く使いこなせない」という人もいます。
このような苦手意識を持つ理由に、先ほどの絵日記と原因が同じ場合があります。
手帳の使い方
たくさん手帳を使っているのに、上手く使えてないのでは?という人の使い方に、記録のためだけに手帳を使っているがあります。
よく、備忘録などといいますが、記録というのは、起きたことを忘れないように記しておく行為です。備忘録では「今日どこそこに誰々と行った」「あれを買っていくら支払った」という過去を記します。
手帳や日記が苦手な理由
この記録は宿題の絵日記と同じです。起きたことを記録するので、間違いはありませんし、書けば書くだけ詳細なメモリーになります。業務レポート、経費の精算などと、仕事上で記録しなければいけないことが多いのも事実です。
でもこのような使い方だけだと、何か物足りないという人や苦痛に感じる人は多いのではないでしょうか?
そこで本書『手帳Hacks!』でも提案しているのが、『明日なにする日記』です。夏休み中の小学生に「明日なにする?」と聞いてみたら、目を輝かせる姿は簡単に想像できますよね。
未来のために手帳を使う
そう、もちろん過去も大切ですが、私たちが創造的に働いたり、生きていけるのは、人間が未来を想像できる動物だからです。
だからこそ手帳にも、起きたことや、やらなければならないことだけでなく、「やりたいこと」や「欲しいもの」などを書き込んでみましょう。「ちょっと一杯飲みに行く」でもかまいませんし、ヘソクリで買いたいものを書き込むのでもいいでしょう。
こうして業務の記録や予定以外にちょっとした息抜きや自分への褒美などを手帳に書き込むだけで、手帳を見返す機会はぐっと増えてくるはずです。
「さて、今年の夏は何をしよう?」
手帳の端にちょっとした夏の楽しみも書き添えて、梅雨の季節を乗り切ってください。