何をしているときに幸せを感じる?
「大人になったらなりたいもの」―毎年恒例の第一生命によるアンケートによると、男の子は相変わらずスポーツ系(1位「野球選手」2位「サッカー選手」)が大人気。一方、女の子は10年連続で「食べ物屋さん」が1位(男の子では4位)です。純粋に「好きなこと(もの)」が将来の夢に繋がっているようですね。
さて、"大人になった"人は、なりたいもの(仕事)をどうやって選ぶようになるのでしょうか。「やりがい」や「個性・能力を伸ばすこと」を仕事に求めているという調査結果がありますが、実は「なりたいものがみつからない」と悩んでいる人も多いようです。
以前読んだコラムに、転職はしたいけど「就きたい職業がない」20代の女性たちに取材をしていた就職情報誌の編集者が、『何をしているとき、あなたは一番幸せを感じる?』と問いかけて職探しの助言をしていた、とありました。「幸せ」や「楽しい」は、仕事選びのひとつのキーワードのようです。
「好きを仕事に」は間違っている?
しかし一方で、「『好きを仕事に』すると、辛くなったときに、(その対象を)嫌になっちゃうよ」と言う人もいます。仕事選びの基軸に「好き」はNGなのでしょうか。
終身雇用システムが崩壊した現在、中途半端なスキルでは海外の安価な労働力に取って代わられる可能性があります。また、世の中に商品が溢れ、消費者の選択眼は厳しくなり、企画や生産、販売する側には、それ以上の知識や専門性が問われます。
扱う商品やサービスへの興味が薄いと、スキルも知識も磨かれません。増して、新しい価値の提案など、できるはずもないでしょう。
これからの時代、「好き」や「こだわり」を職業選びに結びつけるのが、正解なのかも知れません。
そんな時代に相応しい仕事レクチャーブック登場
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