きつい、帰れない、給料やすい…3K
IT業界とは、この3Kで表現できる職業なのだそうです。あとは、きつすぎて心を病んじゃったり、帰れない(定時にじゃなくて家に)ので臭かったり、たとえ給料が高くても資質がなくて彼女できなかったり結婚できなかったり…。
こんな状況は、なんとかして改善しなければなりません。特に、プログラミングを生業にしている我々への扱いは悲惨すぎます。デス マーチなどという戦時の残虐行為をさす言葉が横行しちゃうのは、さすがにヤバイ。
というわけで、状況を改善するために、ソフトウェア アーキテクチャを中心に置いた開発をしてみませんか? もしよろしければ、本書を片手に持って。
本書の構成
「プログラミングを極めた人間」を“ソフトウェア アーキテクト”と定義し、ソフトウェア アーキテクトが作ったソースコード(ソフトウェア アーキテクチャ)をテンプレートとして活用して、業務アプリケーションを開発していく方法を解説しています.
1章で、ソフトウェア アーキテクチャとは何かを定義します。そのソフトウェア アーキテクチャを、2章で述べるサンプル アプリケーションを題材として、3章~10章を通じて作成します。
4章~9章は、どのようなソフトウェア アーキテクチャにすべきかを考察するいくつかの節と、具体的な開発手順を述べる最後の節に分かれています。皆さんは、それぞれの章の最初の節から読んでください。で、そこでの考察を気に入っていただけた場合は、具体的な開発手順を述べる最後の節を、皆さん以外のメンバに指示する際のネタとして使ってください。