Adobe Creative Suite 3が登場!!

Adobe CS3とは?

ソフトウェア会社のAdobeから、新しいソフトのパッケージが発売されました。その名は、Adobe Creative Suite 3。略してCS3です。このCS3というのは、イラストやオブジェクトなどを描くソフト「Illustrator」や、写真の画像処理などを行うソフト「Photoshop⁠⁠、雑誌や書籍のレイアウトを行うソフト「InDesign⁠⁠、Webページを構築するソフト「Dreamweaver⁠⁠、Web用のアニメーションや動画を作るソフト「Flash」などを、目的に合わせてまとめてパッケージ化したものです。その目的というのは、印刷物を作成するクリエイター向けであったり、Webサイトを作るデザイナーであったりします。要するに、雑誌を作っている人はこのパッケージを、Webのインターフェイスのデザインをしている人はこのパッケージをと、それぞれのパッケージを買えば、一通り業務で必要なソフトウェアは揃いますし、まとめてセットになっているのでお得ですよという商品です(お得とはいえ、プロの業務用向けの商品ですので、安いものでもゆうに10万円を超えるパッケージになっています⁠⁠。

このCS3のリリースの際に、各ソフトがバージョンアップされ、それぞれにCS3というバージョン名が付くようになり、IllustratorもPhotoshopも、それぞれ、⁠Illustrator CS3」⁠Photoshop CS3」という新バージョンになりました。

新バージョンしか使えないの?

ソフトウェアが、バージョンアップすると、全く前のものが使えなくなると思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。Illustratorに関して言えば、最新バージョンの5つ前のバージョンである「Illustrator 8」も、デザインの現場ではまだまだ使われています。そもそもの目的(Illustratorならイラストやオブジェクトを作る)は、新しいバージョンになっても変わりませんし、基本的な操作や画面の表示方法は同じです。

それでは、敢えて最新版にする必要がないかと言えば、そういう訳でもありません。たしかに、最新版でも、古いバージョンのものでも、結果的に同じものを作成することは可能ですが、同じものを作るにしても、新しいバージョンのものを使用した方が簡単に作成できたりします。それに、基本操作に関しても、各ツールの使い勝手が向上していたり、画面表示や起動が早くなっていたりと、新しいものを使うメリットは十分にあるため、新バージョンのソフトが出るたびに導入しているデザイン事務所も多々あります。

仕事での「困った」にお応えするお勧めのTIPS集

各バージョンの違いによって、若干異なるIllustratorですが基本操作は同じです。そこで、仕事で本当によく使われる機能や、知っておくと便利な機能やTIPSを集めた書籍が『Illustrator仕事で困ったときのお助けBook』です! Illustratorを効率よく利用していただくために「こんなときはどうすればいいの?」⁠もっと簡単な操作方法は?」⁠たしか、これを実現する便利な方法があったけど?」など、さまざまな機能やTIPS、操作方法を紹介しています。また、各機能、TIPSの対応バージョンも表記されていますので、いろいろなバージョンでご利用いただけます(Ver.8以降⁠⁠。また、本書は、横長の書籍のため、きっちりと開くことができ、書籍から手を離しながら、Illustratorの操作ができるという小さな工夫もされています。

操作マニュアルには書かれていないプロの技も満載です。Illustratorを始めたばかりの初心者の方、使い方はある程度理解できているけれども、もっと効率を上げたいと考えているクリエイターの方々に、最適の一冊です。