コマンドプロンプトってご存じですか?知っている人でも地味~な存在で、あまり使っていないのではないでしょうか。でも、実はこのコマンドプロンプト、とっても大事なものなんです。
コマンドプロンプトって何?
コマンドプロンプトとは、キーボードからコマンド文字列やオプションを打ち込んでいくことによって各種操作をおこなうものです。たとえば、あるフォルダにどんなファイルが入っているのか確認するには、「DIR」という文字列を打ち込むと、画面にそのフォルダにあるファイルの一覧がリスト表示されます。
単にファイルの一覧を表示するだけではあまりその意味は見いだせないかもしれませんが、コマンドは同じような処理を繰り返し実行したり、定型的な作業をおこなうのに向いています(バッチ処理)。またいざというときにOSを復旧したり、データを救出するのにはコマンドプロンプトの知識は欠かせません。OSが正常に起動しなくなったときに最後に頼れるのがコマンドプロンプトだからです。
普段も役に立つ!コマンドプロンプト
たとえば、あるフォルダのファイルをバックアップとしてほかのフォルダにコピーしておきたいとします。ファイル数が多くなかったり一時的なコピーならば、普通にマウスで選択してコピーしますよね。でも、ファイルの数が膨大だったり、加えて更新・追加のあったファイルを定期的にコピーしたい、となったらどうしますか?
こんな時にコマンドラインを使うと、コマンド一つで目的を達成できます。たとえば以下のようにします。
ROBOCOPY <元のフォルダ> <コピー先フォルダ> /MIR /MOT:<コピー間隔(分)>
コマンドラインで上記コマンドを実行すると、コピー間隔で指定した分ごとに両方のフォルダを比較し、更新のあったものをコピーしてくれます。
コマンドプロンプトを使いこなそう!
コマンドプロンプトで使えるコマンドやそれらのオプション、挙動については、とてもここでは紹介しきれません。Windows Vista/Server 2003対応の「Windows Vistaコマンドプロンプト ポケットリファレンス」では、コマンドプロンプトの多くのコマンドについてその用例を含めて紹介していますので、是非活用して使いこなしてください!