普段Linuxを使っていて、ときどきSolarisやFreeBSDを使うという人は意外と多いと思います。自分の会社のサーバはLinuxで顧客のサーバがSolarisなんてことは大いにありえます。
そんなときに、やっかいなのはLinuxとSolarisで同じことをさせるのに違う名前のコマンドを実行させなくてはならないことです。
たとえば、Fedoraでユーザを追加するコマンドは、useraddコマンドですが、FreeBSDではadduserコマンドです。
UNIXのコマンドは、システムによって利用できるコマンドが異なり、さらに同じオプションでも振る舞いが異なります。そこで、本書では、それぞれのシステムで利用できるコマンドやオプションをわかりやすく解説し、普段使っていないシステムを操作する際にも安心してコマンドを実行できるようになることを目指しています。