アロマテラピー検定を受検しよう

アロマテラピーを知る機会に

「アロマテラピー(aromatherapy⁠⁠」は、植物の花や葉、果実、種子などから抽出した精油を用いる自然療法。

アロマ(aroma)はギリシャ語で香辛料、テラピエ(thrapie)は治療を意味します。香りと治療のふたつを足してアロマセラピーとして、1931年ごろにフランスの化学者ルネ・モーリス・ガット・フォセによって名付けられ、ヨーロッパで普及しました。イギリスでは、専門家であるアロマセラピストが心身のリラックス効果やスキンケアのためにアロマテラピーを行い、フランスやベルギーでは、精油の内服など、医師が処方するものとして扱われるなど、代替医療として、症状を緩和するために使用されています。

 フランス語ではアロマテラピー(aromatherapie⁠⁠、英語ではアロマセラピー(aromatherapy)と発音します。

日本では、ヨーロッパで普及したアロマテラピーが、1980年以降伝わってきました。そして、2000年あたりから、女性誌や化粧品メーカーなどの影響もあってか、若い女性を中心に「アロマテラピー」または「アロマ」という言葉が急速に広まりました。もともと、アロマテラピー自体も造語ですが、癒し効果をもつ印象の「アロマ~」といった不思議な療法や製品が数多く生まれた現在、本来の意味と異なるアロマテラピーを耳にすることも多いかもしれません。

資格としてのアロマテラピーとは

1996年、日本ではアロマテラピーの健全な普及と発展をめざす非営利団体として日本アロマテラピー協会が設立され、資格制度も誕生しました(現在、協会名は社団法人日本アロマ環境協会に変更されています⁠⁠。

アロマテラピー検定とは、同協会が主催する「アロマテラピーを自分自身で楽しんだり、家族、周囲の人に楽しんでもらったり、健康維持のために用いる知識」を問う検定です。春と秋の年2回、全国主要都市で開催されます。

ヨーロッパ諸国とは異なり、医療行為として認められていませんが、トリートメント施術を行う人や福祉の現場に携わる人をはじめとし、アロマテラピー自体の認知度が高まったことで、受験者層も広がっています。民間資格ではありますが、精油を使用して施術を行うアロマセラピストなどをめざして「日本で働く、開業する」ためにはぜひとも取得しておきたい資格です。

アロマテラピー検定には、1級と2級があり、どの級からでも受験可能です。年齢、経験制限はありません。出題範囲は、精油のプロフィールや歴史、ホームケアなど。

アロマテラピー関係の仕事に就きたい人はもちろん、自分が何気なく使っている精油や精油を配合している化粧品などの効能を知る第1歩として、学習してみてはいかがでしょう。