新たな名前で出ています
はじめまして。『HTML&スタイルシート ポケットリファレンス』です。
「あれ、どこかで聞いた名前だな?」と思ってくれる方がいらっしゃるとうれしいのですが、そうです、ベストセラー『HTMLポケットリファレンス』の最新版です。今回からちょっとだけあらためて、書名に「&スタイルシート」が加わりました。正式なフルネームは、『改訂第6版 HTML&スタイルシート ポケットリファレンス』と申します。
その名のとおり、今度で6回目の改訂です。思い起こせば、最初の版が出たのは97年のことでした。NetscapeとInternet Explorerが二大ブラウザという構図のもと、いまや歴史上の出来事となってしまったブラウザ戦争を繰り広げていたころでした。
当時、スタイルシート(CSS)というのものは仕様こそあったものの、ブラウザのサポートはまだまだで、およそ実用的な代物でありませんでした。が、その後、ご存知のように少しずつ実用化が進み、そこで本書も第4版(03年刊)の大改訂からは70ページを超える充実したCSSのプロパティリファレンスを掲載してきました。けれど奥ゆかしさゆえ、これまではこっそり小さくお知らせするにとどめておりましたが、今回の第6版から、晴れて堂々、書名として名乗ることと相成りました。
いつの間にやら累計35万部。その秘密は? その魅力は?
前版までの累積発行部数は約35万部。長きにわたって多くのご支持が得られてきた秘密は何か? あらためて整理してみましょう。
魅力その1:コンパクトさ
「ポケット」という名前にあるとおりのコンパクトさ。これは大きさだけでなく、厚さにもいえます。最新版でも320ページというボリュームに収まっています。改訂を重ねると、つい「アレも入れよう、コレも入れよう」としたくなるのですが、それではかえって余計な話が増えてしまい、使い勝手が悪くなります。常に「必要十分」を心がけ、取捨選択を心がけてきました。そして、もちろん限られたボリュームに収めるためには、サンプルソースや解説文もコンパクトにする必要があります。だからこそ、ポイントが端的にわかり、使いやすいのです。
大事なことだけをギュッとコンパクトにまとめた誌面。もちろん、愉快なイラストも満載です。
魅力その2:ひきやすさ
何より重視しているのは、読者の方のお役に立つこと。必要とされるタグだけに絞り、読者の方が必要とするであろう目的別に並べています。加えて、4種の索引を用意することによって、ピンポイントの探索にも応えることができます。
魅力その3:楽しさ
もうひとつ忘れてはいけないのが、鯛やヒラメや山下くんが舞い踊る、楽しいイラストサンプル。今回もすべて新作書き下ろしです。あわててタグの使い方を調べながらも、ついイラストに目をとられて、ニヤリ。このゆとりがけっこう大事です。
もちろん、第6版ではイラストを新しくしただけではありません。最新ブラウザでの対応やHTML5での変更点を補足したり、文章やデザインも、細かく手抜きなくブラッシュアップをしています。ますます充実した『改訂第6版 HTML&スタイルシート ポケットリファレンス』。どうぞよろしくお願いいたします。