Illustratorは文字通りイラストレーションの作成から企業ロゴやシンボルマークの作成、リーフレットや名刺などの印刷物の制作、Webで利用する部品の作成など、グラフィックデザインの分野で必須のアプリケーションソフトです。いろいろなものを作成するなかでも、「地図」を描く機会は多いのではないかと思います。ここでは簡単な地図の作成方法と、そのアレンジを紹介します。
簡単な地図を描く
次のような手書きの下絵をスキャニングしてIllustratorに取り込み、トレースしていきます。
トレースのポイントは、描く要素によって「レイヤー」を作成すること。このくらいの単純なものではそう効果を感じないかもしれませんが、複雑なものを描くときには要素を「レイヤー」に分けておくと、ぐーんと作業がしやすくなります。
それぞれのレイヤーごとに描いていきます。便利なのが「アピアランス」という機能。アピアランスとは、「塗り」「線」「属性」を1つのオブジェクトに対していくつも設定できる機能です。ここでは、道路の線の上に線路の線(白い○の点線)を重ねる形でアピアランスを使っています。
簡単なアレンジでイメージを変える
作成した地図を元に、色を変えたり効果を変えたりすれば、簡単にイメージを変更することができます。
自由変形ツールで立体的に表現
線端を丸くして柔らかい印象に
ブラシを適用して手書きっぽく
ぜひ、Illustratorの機能を使っていろいろな表現を工夫し、楽しんでください!