そろそろ、4月に行われた情報処理技術者試験の結果が発表されたころです。みなさん、結果はいかがでしたか?
春試験で残念ながら苦杯をなめてしまった方。今ならその悔しさが背中を後押ししてくれるはず。それに、春試験対策で基礎力は既についているから、前回よりもずっと有利なスタート地点から学習を開始できます。4月の新試験の内容をしっかりと把握して、苦手な項目をやっつければ合格はすぐそこです。
実務経験のある方なら、午後問題よりも午前問題のほうがが苦手だったりすることもあるでしょう(実際に、基本情報試験では、午前よりも午後のほうが、合格点をとっている人の割合が高かったりするのです)。問題集1冊を、全問クリアできるようになるまで解いてみてください。
春はとりあえず様子見だった方。新しい試験でどんな問題が出たのか、確認してみましたか? 7月には、新しい問題をもりこんだ問題集が出版されます。まずは書店でちらっと確認してみてください。「これならイケルかも?」と思ったなら即効で出願しちゃってください。
そして、春試験に受かった方。おめでとうございます! 次回は、ぜひぜひ上位試験にトライしてみてください。合格した勢いで、このままガンガン攻めまくってください!
「なんだ、結局どんな立場だろうと受けろって言ってるんじゃん」とお気づきのあなた。スルドイ! もちろん弊社の立場からして、「試験なんか受けなくていいよ」
なんていうわけありません(笑)。
ま、弊社の立場はおいておくとしても、即物的なところでいえば、企業によっては報奨金を出してくれるところもあります。なにより「スキルアップの努力を欠かさない人物である」というのは、それだけで評価があがるというものです。同じくらいのスペックの人物二人を天秤に掛けたとき、「じゃあ資格をもってるほうにしとくか」となるのは自明です。
世間には「情報処理技術者試験は、試験内容が実務とかけ離れている! だから役にたたない!」なんて声もあります。でも、実務から学べる知識だけでは、どうしても視野が狭くなってしまいます。ITの世界を広く見渡すことができるようになるために、つまり、ゼネラリスト的な基礎知識を体系的に学ぶには、やはり情報処理技術者試験は有意義なものだと思います。
また、企業が仕事を受注しようとする際にも、例えば「当社の技術者は、100%応用情報技術者を取得しています」といわれると、なんとなく「スゴイ感」が醸し出されます。この「スゴイ感」のために、報奨金を出してまで会社は取得させようとするわけなのです。
まあ、動機はなんでもいいのです。これまで曖昧だったことや、存在も知らなかったことが、すっきりわかるようになるって、やっぱり気分がいいんですよね~。