太古から人類は太陽と月と暮らしていた!
技術評論社の手帳『ムーン・ダイアリー』は来年版の出版で6年目を迎えます。この手帳を使っていただき、それぞれの目的に合った使われ方をされ、多くの人々の幸せに貢献できていることに喜びを感じます。
さてこの手帳の“月のリズムに乗って願いを叶える”ことについて考えを深めてみましょう。スピリチュアルなことに抵抗感がある人もこれで納得です。
私たちは太古から地球上で綿々と生活を営み、子孫を残してきた地球上の“生物”です。普段便利に暮らしていて忘れがちですが、私たちとさして変わらない心を持った、数えきれないほどの先人たちが、同じ自然環境のもとで暮らしてきたのです。人類史の長さはおよそ500万年。地球はその間幾度も氷期といわれる、どこもかしこも凍ってしまう寒い時代に入ったり、それが緩んで暖かい時代に戻ったりを繰り返してきました。しかしその間ずっと変わらずに、私たちに強い影響を与え続けていた自然のサイクルがあるのです。それはとりもなおさず太陽と月。太古の人類はもちろん、地球上の生命すべてが太陽と月に影響を受けて進化してきたのです。カラダのしくみが、太陽と月のリズムに適応してきたのはごく自然な成り行きといえるでしょう。
月のサイクル利用して目標達成
太陽や月の影響といえば、睡眠サイクルやホルモンの分泌といったものが思い浮かびますが、それと同じように私たちの意識とも深く関わっているのです。どのように関係しているのでしょうか? 太陽と月は、陽と陰の関係があります。太陽は自発的な意識を、月は無意識に関係します。このほか、太陽は公的生活・創造力・開発力・男性を、月は私生活・感情・気分・女性を表しているともいえます。そして、空を刻一刻と移動している太陽や月を味方につければ、自分の願望を達成するのに極めて有効なのです。
『ムーン・ダイアリー』は、新月の日に、達成したい目標や願い事、行動計画を記します。記すことによって、自分は何を達成したいのかを整理し誓うことになります。そして月が満ちていく期間は、目標の実現に向けて積極的にアクションを起こします。途中、上限の月を経ますが、内面の緊張感は高まり、いろいろな葛藤もあるでしょう。そうなっても迷いは断ち切り、満月に向けて攻めの姿勢で前進しましょう。そして迎えた満月の日、緊張感は一気になくなり、新月に立てた目標が達成されたかどうかの結果が出ます。このとき、自分を客観的に見つめなおし、目標や願い事、行動計画がどう達成されたかを見直すのです。そして次の新月までに自分を徐々に高め、次の目標を温めます。
月を味方につければ超ツイてる人になる?
このように月のサイクルを利用して、超ツイている人になりましょう。なんといっても夜空を幻想的に照らす月のパワーは、利用するのはタダなんですから。
しかし、伝えたい大切なことがあります。月のパワーを利用するというのは、なにも恵みのパワーを受け身で利用するというのではないのです。それは、人間の体が本来持っているけれど眠ってしまっていた、月に応じて発揮できる能力を引き出す、ということです。トレーニングをするために、科学的なメニューを取り入れるのに近いかもしれません。月を味方につけるとツキが回ってくるというのは、自分の能力をうまく引き出す方法を知っているということです。ビジネスで成功している人は、周りからは運がいいと言われても、当人は人一倍目標達成の努力をし、それを実現するための方法論を持っているものです。
手帳を使うことで、日々の月の影響を意識しやすくなるでしょう。それを意識してストップさせるか、うまく利用して影響されたままになるかは、あなたの自由です。自分に合った、月との上手なつき合いを実践してみてください。
表 太陽と月の意識への影響
太陽 | 月 |
自発的な意識 | 無意識 |
公的生活 | 私生活 |
男性 | 女性 |