とある日のこと、ある投資家の方から以下のような質問が飛んできました。
「『次の3人のうちだれが一番有名?』って聞いたらどういう順番になると思います?」
- アンジェリーナ・ジョリー
- ビル・ゲイツ
- ウォーレン・バフェット
「……そうですね、やっぱりアンジェリーナ・ジョリーでしょう。天下のハリウッドスターですからね。あ、でもITに強い方だとビル・ゲイツになるかも。みんなWindowsとかOfficeを使ってますし」
そう答えた私に返って来たのは「えええ!!」という雄たけびでした。「バフェットこそ最高に決まっているでしょ!」
普通の人の感覚では「? 何をおおげさな……。しかも、それ誰?」という反応なのですが、バフェットをよく知っている人にとっては無理もありません。日本ではあまりニュースに出てきませんが、じつはバフェットさんは世界有数のお金持ち。2007年の世界長者番付で1位(フォーブス調べ)、その資産額は当時620億ドル(当時の日本円換算で約6兆4500億円)にものぼるのです(ちなみに2007年までは13年連続でビル・ゲイツが1位でした)。
では、その資産はどうやって作られたのでしょうか? その答えは「株式投資」。バフェットは投資会社バークシャー・ハサウェイの経営者として、株式への投資や企業の買収によって成功を手にしました。そう聞くと
- 「どこかの有名な名家の出身で、資産がたっぷりあったんでしょう」
- 「会社を容赦なく買い叩いて、売り飛ばすハゲタカってやつでしょう」
と思ってしまいますが、どちらも違います。
では、バフェットはどのようにしてお金を増やしていったのか? そんな謎に迫ったのが『世界No.1投資家バフェットの謎』です。冒頭の質問を投げかけてきた方がなぜそんなにバフェットに心酔していたのか、ご覧いただければその理由の一端がわかるはずです。