バージョン2010の特徴
マイクロソフトOfficeが6月にバージョンアップされました。Office 2010の登場です。前回のバージョンが2007でしたので、約3年ぶりの新バージョンです。
マイクロソフト社は、Office 2003まで利用してきたメニュー操作方式を、Office 2007でガラっと変化させました。それがリボンです。
正直に言うと、突然Office 2007で操作方法を変更してしまったため、リボン操作が使いづらいという意見が多かったのは事実です。しかしバージョンも2010となり、リボン操作も洗練され、非常に使いやすくなったという印象です。
特に[ファイル]タブの[印刷]は大変使いやすくなった機能の1つです。
印刷設定 「プレビュー」と設定値が同時にチェックできるようになった
その他、Wordではパソコン画面のスクリーンショットを撮影することができるようになるなど、機能の拡充が図られています。
今回Officeアプリケーションで最も進化したのが、PowerPointです。プレゼンテーションの作成機能が大幅にアップしました。テンプレートが数多く用意され、テンプレートをカスタマイズするだけで、強力なプレゼンテーション資料が作成できます。またビデオやアニメーションの機能が強化され、簡単に効果的な動きのあるプレゼンテーションを行うことができるでしょう。
進化したPowerPoint アニメーション効果やデザインのテーマが大幅に拡充された
Officeにもオンライン無料版の登場
そして、最後に今回のOffice 2010で最も驚くべきニュースは、無料のオンライン版が登場したことです。このオンライン版はOffice Web Appsと呼ばれ、マイクロソフト社のオンラインサービスであるWindows Liveに登録すれば、誰でも無料でOffice 2010を使うことができます。
ただし、Office Web AppsはWord、Excel、PowerPoint、OneNoteの4種類のソフトウェアだけの提供です。また、4種類のソフトも通常に販売されるバージョンに比べると、機能が大幅に制限されています。
とは言うものの、マイクロソフト社が公式に提供するサービスですので、簡単な文書や書類を作成するには十分な機能があると言えます。
今回発売の「今すぐ使えるかんたん」シリーズのWord 2010、Excel 2010、PowerPoint 2010は最新版のOffice 2010に完全対応したマニュアルです。これ1冊さえあれば、Office 2010の主な機能はすべて使いこなすことができるでしょう。また、無料のOffice Web Appsにも対応しています。
Office 2010 個人ユーザー向けエディション比較表
| Office Personal 2010 | Office Home and Business 2010 | Office Professional 2010 | Office Professional Academic 2010 |
Word 2010 | ● | ● | ● | ● |
Excel 2010 | ● | ● | ● | ● |
Outlook 2010 | ● | ● | ● | ● |
PowerPoint 2010 | ― | ● | ● | ● |
Onenote 2010 | ― | ● | ● | ● |
Publisher 2010 | ― | ― | ● | ● |
Access 2010 | ― | ― | ● | ● |
税抜参考価格(通常版) | 2万9800円 | 3万4800円 | 5万9800円 | 2万8381円 |
税抜参考価格(アップグレード優待版) | 1万5800円 | 2万5000円 | 3万7800円 | ― |