どうしてもデータを扱わなければいけなくなったあなたに
もしあなたがビジネスマンであれば、仕事に関するアンケート結果を受け取ったはいいけれど、どう解釈したらよいのか自信が持てない、という経験はありませんでしたか?それとももし、あなたが学生さんで、レポートや論文を書くにあたって統計を駆使しなければいけないとしたら、どうしますか?
どちらの場面でも必要となるのは統計学の知識です。でも統計学って数学チックで、数学に苦手意識のある人にとっては、身につけるためにはそれなりの努力が求められるかもしれません。でも、できる限り苦痛は少なくて、できればいっそ楽しみながら学べるほうがいいなあ…、そう思いたくなるのが人情です。
統計学の本はたくさんあるけれど
世に統計学の本はたくさんあります。最近はだいぶやさしい統計学の初学書も増えてきているようですが、いきなり専門書を読むと、聞き慣れない専門用語や概念がどんどん出てきてつらい…と思いがちです。
そこで、本書『悩めるみんなの統計学入門』です。本書は、学習はできる限り楽しく、概念はできる限り直観的な説明に、を目指しました。具体的には、以下のような特色があります。
特色1:学生時代に身に覚えのある例で学べる!
どんな場面で統計学の知識が役立つのかを知っておくと、学習への意欲も増すというものです。せっかくならその場面も、自分にとって身近で、身に覚えのあるものならなおよいでしょう。
本書では統計学を学ぶにあたり、生活に身近な問題について、「学生tati」とともに統計学の知識を駆使して解決法を探っていく、という形式を取っています。具体的には、普通ってどういうのが普通? 体育祭でメンバーはどう選ぶ? 人気ブログの秘密はどこに? 自分はテレビの見過ぎ? 血液型占いは当たるの? 彼氏ができるとメールが増える? などの問題を扱います。きっと、学生時代をすごしたあなたなら見に覚えがあり、ほほえましい問題設定となっていることでしょう。
特色2:重要な6つのキーワードにしぼって重点的に学べる!
本書のもう1つの特色として、この概念だけはきっちり押さえるべき、というキーワードにしぼって解説しています。具体的には、分布、分散、相関、標本、カイ2乗検定、t検定、の6つのキーワードにしぼり、それぞれ1章ずつを割いています。解説もなるべく直観的なイメージがわくような説明を心がけました。全6章を一通り読み通せば、統計学の全体が見渡せ、使える知識がむだなく身に付けられるはずです。
以上、他の統計学初学書でくじけてしまった方、あるいははじめに統計学の全体をざっと眺めておきたいと思う方に、おすすめいたします。『悩めるみんなの統計学入門』、よろしくお願いいたします。
「悩めるみんなの統計学入門」は、11月19日発売予定です。