Evernoteってなんだろう?
Evernoteとはなんでしょう? 簡単に言ってしまえば、情報を蓄積するWebサービスです。そして、その蓄積した情報をいつでもどこでもすぐに取り出せるからこそ、非常に便利で使い始めると手放せなくなるのです。しかし、「Evernoteを使ってみたけど、何がいいのか分からない」という声も聞きます。
Evernoteを便利に使いこなすためには、まず情報を取捨選択することなくEvernoteへ放りこむことです。ちょっと気になった情報は、「これは見返す必要ないからいらないかな」なんて考えず、とりあえずEvernoteにクリッピング(情報を切り取ること)してしまいましょう。Windows、Mac、iPhone、Androidの各OSに公式のEvernoteクライアントが提供されており、PCで見たWebページの情報や出先でスマートフォンに書き留めたメモなどをEvernoteへ送ることができます。
Evernoteには、月間のデータ転送量制限はありますが(無料版40MB、有料版500MB)、総量の制限はありません。Webページのクリッピングのように、テキスト主体のデータであれば、無料版でも月間の転送量をオーバーすることはないでしょう。ただし、無料版でも画像(GIF、JPEG、PNG形式)や音声データ(WAV、MP3、AMR形式)、PDFファイルを扱うことができるので、これらのファイルが多い場合は月間転送量に注意する必要があります。
Evernoteが便利だと思える瞬間
ある程度情報が溜まってきたら、そこではじめてEvernoteの真価が発揮されます。というのも、Evernoteは強力な検索機能を持っているからです。テキスト内の文字はもちろん、画像内の文字もOCR機能で認識して検索することができるのです。また、有料版であればPDFファイル内の文字も検索することができます。
最近はビジネス書類としてPDFを使うことも多いですし、さまざまな書類をスキャナーを使ってPDF化して整理している人も多いでしょう。そんな人にとってこのPDFファイル内も検索することができる機能は非常に役に立ちます。
有料(プレミアム)版の利用料金は月額5ドルまたは年額45ドルとなります。現在、有料版の利用者は全体の利用者から比べるとごくわずかですが、先ごろNTTドコモから同社のAndroid搭載スマートフォンユーザー全員を対象に、Evernoteのプレミアム会員への無償アップグレードが発表されるなど、今後増えていくと思われます。
使いこなしの前にとにかくクリッピング
Evernoteには、情報を整理するフォルダのような存在のノートブックや、それぞれの情報に付けるタグといった機能があります。また、単純な単語検索だけでなく複合検索も可能です。ノートブックやタグのつくり方やつけ方、検索の仕方を工夫することで、検索の際に膨大なデータから必要な情報に素早くたどり着くことができます。
一方、情報を検索して取り出すだけでなく、アドレス帳のような使い方ができたり、Twitterなど他のWebサービスと組み合わせることで、様々な使い方をすることができます。
こうしたEvernoteの使いこなし方に関しては、解説本やWebで豊富な情報が提供されています。しかし、Evernoteを便利に使うためには、Evernoteにある程度の情報が蓄積されていることが大前提です。
もし、Everenoteに興味を持ったなら、とりあえず使ってみましょう。そして、3 カ月程度片っ端から情報をEvernoteへクリッピングしてみてください。