日本でiPhone 3Gが発売されたのが、2008年のことでした。その1年後にiPhone 3GSが、2010年にはiPhone 4が、それぞれ発売されました。iPhoneの機能は、ハードウェアの部分と内部のソフトウェアの部分で決定されます。iPhone 4のTV電話機能のように、ハードウェア(前面カメラが必要)に依存して、iPhone 3Gや3GSでは実現できない機能が存在します。
ただし、ソフトウェア(iOS)をバージョンアップして、最新版に変更すれば、iPhone 4にて新しく搭載された機能のうち、iPhone 3Gや3GSでも利用できる機能があるのです。
例えば、iPhone 4にて新しく搭載された機能に「マルチタスク」があります。マルチタスクとは、iPhoneで1つのアプリケーション(以降アプリ)を動かしている際に、もう1つバックグラウンドでアプリを動作させることができる機能です。iTunesやインターネットラジオで音楽を聴きながら(バックグラウンドで動作させて)、メールやインターネットをチェックすることができるのです。
最初にバックグラウンドで動作させるアプリを起動し、[ホーム]ボタンをダブルタップします。すると、画面下にアプリのアイコンが表示されます(図1)。続いて、動作させたいアイコン(ここでは[Safari])をタップします。[Safari]が起動してインターネットを見ることができました(図2)。
(左)図1/(右)図2
このマルチタスクはiPhone 4のハードウェアの機能ではなく、最新版のiOS 4の機能で実現されます。iPhone 3GSのユーザーでもiPhone内のソフトウェア、iOSを4にバージョンアップすると、マルチタスクの機能が利用できます。
お使いのiPhoneをパソコンのiTunesに接続して同期させてみましょう。接続した画面で、[デバイス]を選択して、[概要]を見てみると、[ソフトウェアバージョン]が確認できます(図3)。ソフトウェアバージョンを確認して、4.0以上でない場合、ソフトウェアiOSのバージョンアップを試みましょう。
図3
今回発売になる、「iPhone 基本&便利技」は、ソフトウェアのバージョンアップ方法はもちろんのこと、iPhoneでの電話のかけ方・メールの送受信方法から、応用技の数々まで解説されています。コンパクトな書籍サイズながら、情報量は満載です。