混在するAndroidのバージョン

最近Androidを搭載したスマートフォンの発売が続いています。NTTドコモやauでは、⁠2011年は(Android)スマートフォンがラインナップの半分以上になる」としています。

Androidは、米Google社が開発したスマートフォンやタブレット向けのプラットフォームで、Windows 7を搭載したパソコンをWindowsパソコンと呼ぶように、Androidを搭載したスマートフォンはAndroidフォンなどと呼ばれます。

AndroidにもWindowsのようにバージョンがあり、バージョンが異なると、微妙に機能が異なってきます。。現在日本で既発売および発売予定のAndoridスマートフォンのバージョンには、⁠2.1」⁠2.2」⁠2.3」などがあります。どうしてこんなに混在しているのかというと、Googleが矢継ぎ早にAndroidのバージョンアップをしているからです。

各バージョンの違いを簡単にいうと、2.1→2.2ではブラウザがFlashに対応、2.2→2.3ではコピー&ペースト機能の改良、NFC対応などがあります。ちなみにNFCとはおサイフケータイのような機能(同じものではありません)を実現する規格です。また、バージョンが上がるにつれて最適化が進み、より快適に操作できるようになっています。

NTTドコモから2011年3月下旬発売予定のXperia ArcはAndroid2.3ですが、同時期発売のMEDIASは2.2です。一般的にMEDIASのようなワンセグやおサイフケータイといった日本独自の携帯電話の機能を持つAndoridスマートフォンにはやや古いバージョンが、Xperia Arcのような純粋なAndroidフォンには最新バージョンのAndroidが搭載されています。

というのも、日本独自の機能を搭載するにはある程度の作り込み期間が必要になるため、Googleの矢継ぎ早のアップデートに間に合わなくなるためです。⁠どうせ買うなら最新のものを」と考えるのが一般的ですが、ワンセグやおサイフケータイ機能を重視するユーザーなら、別の観点から選ぶことになりそうです。