iPhone/iPadは単なるダウンロード機ではない

ここのところ電車の中でも本当に多くの人が使っているのを見かけるiPhoneと、それなりにユーザーを目にするようになったiPadですが、これらはタダの電話機でもないし、アプリの再生機でもないし、映像鑑賞機でもありません。まあ、どう使おうと持ち主の自由ではあるのですが、データベースとつながった携帯端末としての側面も決して無視できないどころか、そういった使い方をしないのは勿体ないと、いずれ必ず思われることでしょう。

iPhone/iPadをはじめとするスマートフォン/スマートタブレットが人気を博している理由は、小型の携帯端末でありながら処理においても表示においてもパソコンに劣らない高性能を発揮する優れものである、という点にあるでしょう。これまでのデジタル機器は、高性能であればサイズが大きく(小さいと言ってもノートパソコンがせいぜい⁠⁠、小型であれば性能が低いと言わざるを得ないものばかりでした。そこに登場したスマートフォンが流行らないわけがありません。

そして、こういったスマートフォン/スマートタブレットの特性が最大限に発揮されるのは、実は、データベースと連携したときなのです。たとえば、レストランのメニュー。パソコンを使って日替わりのメニューをデザインし、印刷する……。毎日となると、なかなか大変な作業です。しかも、日替わりランチが大人気で品切れしてしまったとしても紙のメニューの表示はそのまま、注文する人が後を絶ちません。こんなとき、スマートタブレットにPCで作成したデータを転送して表示させる仕組みであれば、日替わりランチが品切れになったなら即座に表示を消して別の料理を代わりに表示するということも可能になります。これで、お客さんもイライラしませんね。しかも、多数の品目の中から表示させたいメニューを選ぶには、チェックボックスに印を付けるだけ。作れる料理を片っ端からデータベースに登録しておき、あとは、それを選ぶだけなのです。

こういった使い方は、他の業種であろうとも、もちろん可能です。病院や薬局の問診票とか、美容院での髪形の、ブティックでの洋服のカタログとか……。どのようにでも応用が利きます。要は、端末としてのスマートフォン/スマートタブレット(iPhone/iPad)+データベースということ。こういったシステムを早いうちに確立しておけば、結果的に紙やインクなどの出費を抑えることにつながりますよ。地球資源のためにも、ぜひとも、できるだけ多くの方に考えていただきたいところです。