ソフトウェア・テストPRESS創刊の背景
ソフトウェアテストの専門誌という、おそらく世界的に見ても競合誌の少なそうな冊子が世に出たのは2005年の6月でした。当時、急激に膨張した組み込み機器のソフトウェア開発に現場は混乱していました。本誌を創刊した当時の編集者による創刊趣旨からの抜粋です。
創刊趣旨
企業の合併に伴うシステム統合、ますます短納期化が進むシステム開発、そして中国・インドなど海外へのソフト開発拠点の移転が一般的になっている現在のIT業界において、ソフトウェアの「品質」問題への取り組みが急務の課題となっている。
また携帯電話をはじめとする組み込み機器のソフトウェア不具合が製品回収などの莫大な損害をもたらすのも同様にソフトウェアの「品質」の問題である。ソフトウェア開発のプロセスにおいて品質を確保するフェーズとして急速にクローズアップされてきているのが「テスト」である。
生活基盤や自動車の走行性能までもソフトウェアが左右するようになった現在、ソフトウェアの品質とそれを確保するテスト工程自体の品質が、ますます求められています。ハードウェアで培った“モノづくり”のDNAを、ソフトウェア開発にいかに落とし込むか、あるいは新しい方法論を持ち込むのか。この試行錯誤は現在も続けられていますし、これからも最適解を求めて切磋琢磨するのでしょう。ソフトウェア・テストPRESSには、そのためのヒントがギュッと詰まっています。
PDF化してすべてを収録
『ソフトウェア・テストPRESS総集編』には、既刊のVol.1~10のすべての記事をPDF化して収録しています。iPadやiPhoneなどで読みやすいよう、1冊を1ファイルとして作成してありますので、移動中や出先でも気軽に読めます。また、パソコンからであれば全文検索を用いながら、網羅的に読み進めることもできます。
本総集編を通じて、少しでも多くのテストに対するノウハウやヒントをつかんでもらって、日々のソフトウェア開発とテストの現場に活かしていただければ幸いです。