オープンソースのCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)であるWordPress。登場から早7年が経ち、いまやCMSの代表的存在へと進化をとげました。よほど特殊なサイトや大規模なサイトでなければ、ほぼすべてのサイトがWordPressの守備範囲とすらいえるかもしれません。
WordPressの魅力のひとつは、柔軟で豊富な「テーマファイル」です。テーマファイルとは、サイトの見た目を作るもの。世界中のWordPressユーザーが多くのテーマファイルを作り、公開しています。シンプルなサイトならば好きなテーマファイルを選び、ちょっとカスタマイズを加えればできあがってしまいます。さらに、それでは満足できなければ、いちからオリジナルのテーマを作ることもできます。
付属のテーマに少し手を入れて、シンプルなブログ
いちからテーマを作成して、高機能で美しいフォトギャラリー
WordPressのもうひとつの魅力は、プログラミングを行なえば、どこまでも自分なりにカスタマイズできることです。また、このときに使うプログラミング言語が、Web制作の現場ではおなじみのPHPだというのも心強い点です。
PHPでカスタマイズして、使いやすくて高機能なショップサイト
ここまで「テーマのカスタマイズ」→「テーマの作成」→「プログラミングによるカスタマイズ」と順に紹介しましたが、後者に進むほど高度なことができる一方、難易度も上がります。もしWordPressをマスターしたければ、この順番で取り組むとよいでしょう。そして、まさにその順番で解説した入門書として、ここでは『WebデザイナーのためのWordPress 入門 3.x対応』を推薦させていただければと思います。