12年間ニーズに応え続けてきたコマンドリファレンスの定番

これまで折々の最新状況を反映して改訂を重ねてきた本書も、初版から数えて12年のご好評をいただき、このたび第4版の出版となりました。第4版ももちろんポケットリファレンスシリーズの特徴である「コンパクトながら必要十分な情報量とサッと引ける手軽さ」の魅力をそのままに、動作確認の対象OSやコマンドを見なおして加筆・修正が行われています。

本書のタイトルとなっている「UNIX」は、正式にUNIXの名称をライセンスされたOSはもちろん、UNIX同等の環境を独自に開発・構築したOSを含めた幅広いものを対象としています。第4版では、Ubuntu 10.04LTS、FreeBSD 8.1、CentOS 6.0、Red Hat Enterprise Linux 6 Serverといった人気の高いOSでの動作チェックのもと執筆されました。

かつては暗記していたコマンド類も、GUIでの操作に慣れてしまうといざというときになかなか思い出せないもの。本書は、⁠こういうときはなんていうコマンドを使えばいいんだっけ?⁠⁠、⁠コマンドは覚えているんだけど、どんなオプションを付けるといいんだっけ?」などといったときに素早く引けるよう、機能引きも、コマンド名引きもできるように構成してあります。調べたコマンドに関連する記事へのガイドを「参照」というかたちで入れてあるので、より目的にあったコマンドや思わぬ使い方も発見できるでしょう。加えて、具体的な用例が豊富に紹介してあるので、初めて使うコマンドでもすぐに使えます。

また、これからUNIXシステムを使い始める方であれば、基礎知識編が助けになるでしょう。ファイルシステムやユーザー管理、アクセス制御の概念、コマンド実行のやり方などがまとめてあります。付録にはviとemacsの簡易マニュアルもついているので、ややクセのあるこれらのエディタも基本操作なら本書だけでまかなえます。

UNIX初心者も上級者も、本書を傍らに置いておけば、いざというときに役立ってくれること間違いなしです!