SQLとは
リレーショナルデータベースを操作するための言語「SQL」は、さまざまなシステム開発の現場で広く活用されています。コンピュータで利用する言語というと、CやVisual Basicといったプログラミング言語を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、SQLはこれらの言語とはかなり異なるものです。
SQLには、データベースに格納するテーブル(表)を定義・削除するための機能や、格納されたデータを抽出したり削除したりするための多くの機能が備わっています。
SELECT * FROM TABLE1 WHERE NAME = 'GIHYO'
たとえばこんなSQLを記述すれば、TABLE1という名前の表から、項目NAMEが「GIHYO」と一致する情報を抽出できます。SQLを駆使することで、データベースに格納された大量のデータの中から、必要なデータだけを簡単に見つけ出すことができます。
PL/SQLとは
このSQLを拡張し、CやVisual Basicなどが持つ「処理の繰り返し」「条件分岐」といった便利な機能を数多く搭載したプログラミング言語が、「PL/SQL」です。PL/SQLは、Oracle Databaseを開発するOracle社が独自に拡張した言語で、Oracle Databaseを使ったシステム開発では必須とも言える技術の1つです。
通常、データベースを使ったシステム開発では、他のプログラミング言語を使って処理を記述し、その中でSQLを発行してデータベースと連携します。PL/SQLを使うことにより、複雑な処理の記述とSQLの発行を一緒に行うことができるため、データベースシステム開発における生産性を高めることができるのです。
技術評論社が発売する『PL/SQLポケットリファレンス[Oracle Database 11g/10g対応]』は、PL/SQLの機能、使い方をコンパクトにまとめたポケットサイズの書籍です。知りたい機能をすぐに調べることができますから、Oracle Databaseによるシステム開発に携わる方にとって必ず役立つ1冊です。