WEB+DB PRESS創刊のころ
WEB+DB PRESSの創刊は2000年12月、現在は休刊中のJAVA PRESSという姉妹誌から派生する形で生まれました。当時はサーブレット/JSPなどのサーバサイドJavaが全盛で、Strutsが大流行する直前でした。「 Webサービス」という言葉が今とは違う意味(SOAPや「WS-*(ダブリュエススター) 」と呼ばれる周辺仕様群の総称)で使われており、ブラウザはほぼInternet Explorer一色で、FirefoxもChromeもまだ存在していませんでした。
10年間の大変化
上記のような時代から今までのWebの変化を概観してみましょう。
プログラミング言語は、JavaよりもLL(Lightweight Language、軽量言語)が主流となりました。Ajaxという言葉の誕生とともにJavaScriptが流行し、Ruby on Railsの登場によりRubyが普及しました。「 リッチクライアント」と言えばFlashだった時期もありましたが、今ではリッチクライアントという言葉も使われなくなり、FlashよりもHTML5/CSS3/JavaScriptといったWeb標準技術が主流です。関数型言語も登場しました。
プログラミング言語以外も様変わりしました。データベースと言えばPostgreSQLやMySQLといったリレーショナルデータベース一辺倒だった10年前とは異なり、現在ではKVS(Key-Value Store)などのNoSQLもあります。Web APIが一般的になり、「 Webサービス」と言う言葉はWeb上のサービスくらいの意味になりました(Web APIという意味でも使われます)。アジャイルな開発手法が流行し、スケーラブルなクラウド環境・仮想化環境がもてはやされています。位置情報を利用したサービス、「 ビッグデータ」と呼ばれる大量のデータ、ソーシャルサービス、スマートフォン……。
この10年で、いろいろなことが大きく変化し、さまざまな新しいものが生まれました。
10年間で変わらなかったこと
一方、10年間で変わらなかったものもあります。Webの基本プロトコルであるHTTP、Web上の識別子(名前や住所的なもの)であるURI(URL)はまったく変化していません。Webの基本フォーマットであるHTMLも、整理整頓はされど本質的には変わっていません。
HTTP、URI、HTML。Webの根幹を成す三原則は、10年経っても変化しなかったのです。
62冊分をPDF化して大収録!
『WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~60] 』には、こういった10年間のWebの変化や本質が、ぎっしりと詰まっています。付属DVD-ROMに、62冊分の記事(WEB+DB PRESS Vol.1~60、および過去の総集編2冊の書き下ろし記事)をPDFとして収録しています。PCからは全号一括検索もできます。
しかもお値段は2,699円。1冊あたり50円以下と超お得です!
Topエンジニアによる書き下ろしエッセイも掲載!
さらに、書き下ろし記事としてTopエンジニアによるエッセイも掲載しています。WEB+DB PRESSでおなじみの森田創さん、cho45さん、ミックさん、増井俊之さん、山本陽平さん、角谷信太郎さん、中島拓さん、縣俊貴さん、大塚知洋さん、伊藤直也さん、小飼弾さんという11人のTopエンジニアが、この10年で得たみなさまに伝えたいことは書きつづりました。
繰り返しになりますが、こんなに詰まって2,700円を切るという、超お得な総集編です!