企業やお店、あるいは個人ブログでも、CMSを採用するサイトがどんどん増えています。CMSとはContents Management Systemの略で、サイトの運営者が自分でコンテンツを追加や更新しながらサイトを構築していけるシステムです。顧客が求める情報を日々更新してスピーディに伝えていくことがWebサイトの役割となっているいま、CMSはWebサイト構築に最適なシステムなのです。
そのCMSで事実上の世界標準となり、ユーザーを拡大しているツールがWordPressです。2011年12月のデータでは世界のトップ100万サイトのうち29%がCMSを利用しており、そのうちWordPressのシェアは実に54.4%になります。Microsoftも自社の無料ブログサービス「Windows Liveスペース」を独自システムからWordPressに変更しました。
WordPressはオープンソースで、ライセンスにはGPLを採用し、商用のサイトでも無料で利用できます。機能は18,000種以上あるプラグインで目的に応じて自在に拡張でき、サイトの雛形である約1,500種のテーマも無料で利用できます。Movable Typeなど有料のCMSと同じような高機能を低コストで実現できるのです。
WordPressのもう1つの魅力は高いSEO効果です。Googleの検索エンジンの開発者の1人でもあるマット・カッツ氏は「WordPressはSEOの80%~90%が考慮されている」と評価しています。SEO対策のプラグインを利用すれば、さらに多くの人にサイトを見てもらうことが期待できます。
オープンソースであるWordPressは、プログラマーやデザイナーなどのさまざまなスキルを持った世界中の開発者たちが協力して制作しています。テーマやプラグインで利用されているPHPやJavaScriptのソースコードを見るだけでも勉強になります。日本語のフォーラム、WordCampミーティング、WordBenchというローカルコミュニティも充実しており、ユーザーが集まって活発に勉強や意見交換がされています。これからWeb開発を仕事としたい人にとっても、うってつけのツールだといえるでしょう。
このようなカフェのショップサイトもWordPressで簡単に作成できる!