VBAを使えば、入力したデータを変更したり、同じ操作を何度も繰り返す作業を自動化したりなど、Excelをより便利に使うことができ、仕事の効率もあがります。
しかし、「VBA」や「プログラミング」という言葉を聞くと、「何だか難しそう」だと思って、尻込みしてしまうでしょう。ですが、安心してください。VBAのプログラミングは、それほど難しくありません。実際に本書に掲載しているプログラムを見てみましょう。
1: Option Explicit
2:
3: Sub AddChartSample()
4:
5: Dim objChart As Shape
6:
7: Set objChart = Worksheets("Sheet1").Shapes.AddChart
8:
9: End Sub
このプログラムを実行すると、グラフが作成できます。カーソルの場所にデータがあるときは、周辺のデータを使って自動的にグラフが作成されます。
いかがでしょうか。たった9行の短いプログラムですが、これだけでグラフを作成できるのです。このように、VBAを使えば、セルやシート、ブックの操作からグラフ、セルに入力されたデータの操作、ボタンや入力フォームを配置したアプリケーションの作成まで、Excelの機能をフルに活用できます。
Excel VBAを使ってみたい、勉強してみたいという方は、是非本書を手にとってみてください。そして、本を見ながら実際にプログラムを自分の手で入力してみてください。自分の手で入力してみることで、理解をより深めることができます。本書に掲載しているサンプルはすべて30行にも満たない、短いプログラムばかりです。プログラムを入力したら、付属CD-ROMに収録しているサンプルファイルと見くらべ、実際に動かしてみてください。
こうすることで、Excel VBAの基本を短い時間で効率よく学習できます。本書を使って、Excel VBAにチャレンジしてみましょう!