内部構造から運用管理まで⁠PostgreSQL9.2の全貌を紹介

PostgreSQLの歴史

PostgreSQLは、MySQLと双璧をなすオープンソースのデータベースシステムです。

PostgreSQLの祖先はカリフォルニア大学バークレー校で作られた" Postgres"に由来します。Postgresの開発は1986年からはじまり、バージョン4.2をもって終了しました。

その後、1994年にAndrew Yu氏とJolly Chen氏がPostgresに改良を加え、

"Postgres95"としてリリースし、1996年には"PostgreSQL"と改名され、機能拡張と改良を加えながら現在に至ります。

そして、2012年9月、PostgreSQLは待望のメジャーバージョンアップ9.2としてリリースされました。

PostgreSQLの特徴

PostgreSQLの主要な特徴を簡単に紹介します。

SQL

PostgreSQLは「検索」⁠インデックス」⁠制約」⁠トランザクション」⁠データ型」⁠ストアドプロシージャ」⁠ユーザ定義オブジェクト」⁠マルチバイト文字の扱い」⁠全文検索」などのSQL:2008の主要機能のほとんどをサポートしています[1]⁠。特に9.2からは「インデックス」としてB-Tree、HASH、GiST(汎用検索ツリー⁠⁠、GiN(汎用転置インデックス⁠⁠ 、SP-GIST(空間分割汎用検索ツリー)をサポートしました。

バックアップ、リカバリ、レプリケーション

PostgreSQLはデータベース稼働中にバックアップできます(ホットバックアップ⁠⁠。そのため、バックアップ取得にテーブルやデータベースのロックは不要で、ユーザはバックアップを気にせずに作業できます。

また、同期/非同期どちらのレプリケーションもサポートしています。

以上簡単に紹介しましたが、本書籍を参考にしてください。