Excelの集計⁠抽出を極める! ―定番テクニックの手軽な方法から⁠できないと諦めていた操作を実現する上級テクニックまで

Excelを実務に使うには、データの集計や抽出は避けて通れません。しかし、Excelには集計や抽出のための機能がたくさん用意されているため、どの機能をどう使えばいいのかわからなくて困ることも多いでしょう。

そこで、定番テクニックをさらに手軽に利用する方法から、普通の方法ではできないような集計・抽出を実現する上級テクニックまで、できるだけたくさんのテクニックを1冊にまとめたのが大公開! Excel達人の集計・抽出テクニックBibleです。

たとえば成績表などでは、1つの表で合計と平均を計算することがあります。そんなときは、⁠合計]ボタンをクリックしてSUM関数の数式を入力、次にAVERAGE関数の数式を…と、1つ1つ数式を入力していることでしょう。しかし、数式の中で使う集計範囲はすべて同じですから、数式を入力するたびに集計範囲を選択しなおすのは面倒です。

そこで、覚えておくと便利な[合計]ボタンの使い方があります。

点数の下の行に合計と平均を求める場合なら、合計を求めるセルと合計する点数のセルをすべて選択して[合計]ボタンをクリックすると、合計のセルにSUM関数の数式が入力され、合計が求められます。ここで、続けて[Shift][↑]キーを押すと、合計の選択が解除されて点数だけが選択された状態になるので、そのまま[合計]ボタンの▼から[平均]を選ぶと、先ほど入力した合計の下に、AVERAGE関数で平均が求められます。

さらに[Shift][↑]キーを押してから[合計]ボタンの▼から[最高点」を選べば、平均の下にMAX関数の結果を求めることもできます。

これは、定番テクニックをさらに手軽に利用する方法の1例です。ほかにも、単純な使い方では実現できないような集計・抽出を、ちょっとした工夫で実現するようなテクニックもたくさん紹介しています。

Excelの集計や抽出で困っている方、効率的な方法を探している方、Excelの奥深さを堪能したい方などは、ぜひ一度、本書の内容を確認してみてください。なお、本書はExcel 2013/2010/2007に対応しています。