料理人が包丁にこだわるように、開発者もツールなどの開発環境にこだわるべきです。なぜなら、プログラミングという作業がツール一つで生産性や効率が劇的に変わる世界だからです。『開発ツール徹底攻略』で解説するツールはどれも開発者であれば誰もが一度は触れる機会のあるものばかり。これまで馴染めなかったという方も、本誌を手に使いこなせるようになれたなら幸いです。
Git/GitHubで思い切った開発を実現
Gitは、いまやバージョン管理システムの定番とも言えます。Linuxカーネルの開発やRuby on Railsのプロジェクトでも使われており、オフラインでも使えたり、ほかのメンバーへの悪影響を恐れることなく思いきった変更を行える、といった特長があります。
GitHubは、そのGitを利用したリポジトリホスティングサービスです。しかし、そこには「ソーシャルコーディング」という味付けがなされており、概して閉鎖的なイメージのある開発という作業を開かれたものに変えてしまいました。本誌では、象徴的なPull Requestを使った開発フローなどを丁寧に解説します。
Jenkinsで一連の作業を自動化
Jenkinsは、世界で最も使われている継続的インテグレーションツールです。本誌ではその導入方法や定番の使い方から、個人の作業、チーム内の作業、そしてチーム間の作業までを自動化する方法、さらに分散ビルドやSeleniumによるテストまで、徹底解説します。
2大エディタ、Vim/Emacs
Vimは長い歴史を持ち、モードを中心とした独特な操作体系であるにもかかわらず、今でも多くのユーザに愛用されています。かたやEmacsも同様に古くから愛されるエディタです。本誌では、長きに渡りしのぎを削ってきたこの2大エディタについて、その基本からカスタマイズまで、真価を引き出す使い方を紹介します。
ほかにも、開発者であれば誰もが避けて通れないLinuxのコマンド操作の基礎知識を、わかりやすく丁寧に解説します。