タブレットの販売台数が大幅に伸びていて、再来年にも通常のパソコンの販売台数を上回ると予想されている。iPad、Androidタブレットより一足遅れて登場したタブレットPCが、OSにWindows8、もしくはWindowsRTを採用したWindowsタブレット(以下、Winタブレット)だ。
iPad、Androidタブレットのメイン用途が“遊び”だったのに比べて、Winタブレットは仕事に使う人におすすめのタブレットPCと言える。それは次のようなアドバンテージがあるためだ。
これまでのアプリやOfficeが利用できる
iPad、Androidタブレットのように、タッチ操作を前提としたアプリ“ストアアプリ”は、質、量ともにまだまだ出揃っているとは言いがたい。しかしWin8版では、これまでWindows7のPCで使っていたアプリ“デスクトップアプリ”のほとんどをそのまま利用することができる。ビジネスで必須のOffice(Word、Excel、PowerPoint、OneNote)も、もちろん利用可能で、多くのモデルがOffice2013を標準搭載している。これはMicrosoftが、Office2013のWinタブレットへのライセンス価格を下げているためだ。ちなみにRT版は旧デスクトップアプリを利用できないものの、すべてのモデルでOfficeを標準搭載している。
外部モニタに出力できる
Winタブレットは、ほとんどのモデルでディスプレイ出力端子を備える。つまり外部モニタにつないで、マルチディスプレイ環境が構築可能なのだ。オフィスや自宅では大きな画面で作業ができる。モバイル機として持ち歩くだけでなく、メインマシンとしても使えるということだ。
拡張性に優れる
WinタブレットはUSBポート標準搭載、また多くの機種でSDカードスロットを搭載している。そのためデータの保存先、外部ストレージに不自由しないばかりか、キーボード、マウス、プリンター、スキャナーなど多くのPC用周辺機器を利用することができる。出先の周辺機器で印刷したり、メディアを焼いたり、データを吸い上げたり、なんてことも可能だ。
ちなみにiPadやAndroidタブレットの場合、拡張にはBluetoothか専用ケーブルを利用することになるので、利用できる周辺機器には限りがある。
いかがだろうか? タブレットPCにはそれぞれ得手不得手があり、個人の目的にあったものを利用すればいいのだが、仕事に使うのならWinタブレットが有力候補になることがおわかりいただけたと思う。