数学の中でも確率ほど身近なものはない!
どっちの商品を買ったほうが得だろう、明日は雨だろうか晴れだろうか…こういったことはみなさん考えることがあるでしょう。そうです、私たちは常に何かしらの確率を考えているのです。しかしながら、確率と聞くと高校のときに習ったようななんだかよくわからないつまらない計算しか思い浮かばない、確率は苦手…という人もいるでしょう。それはおそらく私たちの勘が外れたり、そう簡単に予想が当たらないということが関係しているのです。
本書は〝人はもともと確率が苦手なんだ”ということを前提に、それならば確率の結果に驚き楽しんでしまいましょうというのがコンセプトです。直感が外れたら、どのような考え方をすればよかったのかをたどってみると確率のセンスが磨けます。
大数学者たちも失敗した確率の計算
ライプニッツ、フェルマー、パスカル…といった数学者たちの名前を聞いたことがあるでしょうか。微分積分、整数論、物理などの分野で有名で、教科書によくでてくる偉人たちです。あまり知られていないですが、彼らは確率でも大いに業績を残してきたのです。本書では、今考えるとおかしな、哲学的議論をよぶような問題、試行錯誤を繰り返して計算された問題、数学者同士が熱い議論を交わした問題などを紹介します。まるで魔法のような鮮やかな解法にもぜひ注目してください。
あの数学者も間違ったり悩んだりしたのかと親近感がわいてしまうエピソードも満載です。
本書を読めば確率についての意識が180度変わること間違いなしです。