参考書なしという手もあるけれど
皆さん試験勉強は進んでいますか? 近頃は参考書を読まずに、ネットの過去問題演習サイトだけで済ませてしまう方もいるとききます。基礎知識がすでに十分にある方ならばそれもアリですが、初めて受験する方はその方法は避けておくのが無難です。
参考書を読まずにいきなり過去問題を解いてみて、全く歯が立たなかった場合、そのまま続けていくと、わからない問題ばかりと落ち込み、モチベーションがなくなってしまいます。まずは参考書で基礎知識を頭に入れることが、問題が解けたときの喜びにつながり、モチベーションの維持につながるのです。
参考書の選び方
とはいえ、情報処理試験の参考書は数多くの種類があります。どうやって選べばよいでしょうか。
「単に売れているものを選ぶ」というのも悪い方法ではありませんが、相性というものがあります。できれば書店店頭で、内容や紙面を見てチェックし、ピンときたものを選びたいものです。自分で納得して選んだもののほうが、やはり愛着がわきます。
個人的には、索引をチェックすることをお勧めします。参考書は用語辞書的に使うこともあるので、索引がないような参考書は避けたほうがよいでしょう。
最新の傾向が反映されているかどうかも、最新用語が索引に載っているかどうかで判断できます。指標となる用語は、平成26年に受験するなら、平成25年秋期問題で初めて出た用語、例えばITパスポートなら「ゼロデイ攻撃」、基本情報技術者なら「BYOD」あたりがよいかと思います。新出用語の中には、2度と出ないようなものもありますが、セキュリティ関連の新出用語に関しては、再度出題される可能性が高いので、押さえておくべきだと思います。
参考書の使い方
参考書を読むときも、すべてを一度で理解しようとすると、つまずいてばかりで、やはりモチベーションが下がります。少々わからないことがあっても気にせず、まずは1冊全体に目を通すことを目標にしましょう。その際、重要なところや、いまいち理解できなかったところにマーキングしていきましょう。練習問題には正解なら〇、自信がなければ△、歯が立たなければ×をつけておくと効率が上がります。初めは△や×ばかりでも気にしないようにします。
1つの節を読み終わったら、目次の節番号を〇で囲むとよいでしょう。まずは1-1節、次は1-2節と、地道に進んでいきましょう。
最後まで読み終わったら、2度目はマークをつけたところ・△や×のところに重点を置いて読みましょう。最初はおぼろげだった知識が、だんだん明確になり、細かなところまで広がっていくはずです。