めんどくさいことは全部Excelにやってもらおう!

「Excelの便利技はマスターしたし、ショートカットキーだってたくさん覚えた!でも結局コピペを繰り返したり、何度も並べ替えをしたりと作業手順が多くて思ったほどはかどらないんだよなぁ……。」

いくらExcel活用術をマスターしても定期的に訪れる煩雑な業務はあまりラクにならない、と感じている方が大勢いらっしゃると思います。ショートカットキーを使ってもコピー&ペーストの回数が減るわけでもなく、グラフの作成術をマスターしてもうっかりミスが防げるわけでもない。どんなに工夫しても手作業である以上「繰り返し」「うっかりミス」をなくすことはできません。

そんな悩みを解決してくれる便利な機能が「マクロ」なのです。マクロを使えば決まりきった作業をボタン1発で終わらせることができます!

マクロとVBAって違うの?

マクロの他にVBAという言葉も聞いたことがあるけれど、両者の区別がつかない、という方もいるのではないでしょうか。売上データを毎月集計する仕事を例に、違いを見てみましょう。手作業の場合、製品ごとに毎日の売上を入力したあと①製品ごとに売り上げを合計する。②売り上げの大きい順に製品を並べ替える。③棒グラフを作る。④印刷をする。という4つの手順を踏むかと思います。この①~④の手順を人間に代わってコンピュータが作業するための機能が「マクロ」です。

ただ、日本語で「合計しろ」と命令してもExcelは理解してくれません。Excelに作業してもらうためにはExcelが理解できる言葉で手順を書く必要があります。これが「VBA」です。

まとめると、人間の代わりにExcelが作業を実行してもらうための機能がマクロで、このマクロはVBAという言語で書かれているということなのです。

VBAなんて書けないんだけど?

ここまで読んだ方の中から「えー、マクロを使うためにはVBAっていう言語を覚えないといけないの?そんな大変なことやってられないよ」という心の叫びが聞こえてきそうですが、ご安心ください!日々の作業の自動化であればVBAを覚える必要はありません。時間がない方のために「マクロの記録」という機能がExcelに用意されています。この機能は、テープレコーダーがあなたの声を記録してくれるように、あなたのExcel上での作業を記録してくれます。

面倒な作業がいくつもあるという方は、Excel VBAをはじめるまえに絶対やっておきたい「マクロ」の本を読んでバンバン自動化してしまいましょう!ほんの少しの工夫で劇的にラクになりますよ。

VBAを覚えればもっと便利に

Excelが勝手にマクロを作ってくれますが、VBAを学ぶ必要が全くないわけではありません。条件によって別の処理をさせたり、特定の条件を満たすまで処理を繰り返したり、マクロを使う人に問いかけをさせたり、といった少し複雑な処理をさせるにはVBAを知る必要があります。ただ、いきなり取り組んでも大変なので、マクロの記録だけでは物足りなくなったり、もっと高度なことができるようになりたいと思ったときにはてっとり早く確実にマスターできるExcel VBAの教科書を手に取ってみてください。


組み合わせを覚えるだけですぐに使えるショートカットキーなどに比べれば、マクロやVBAは難しく見えてしまうかもしれません。しかし、それはいきなりVBAという一つの言語を覚えようとするからです。まずは肩の力を抜いてマクロの記録から始めてみましょう。Excelが一段と頼もしい存在に感じるはずです。