アドビシステムズのアプリケーション、IllustratorとPhotoshop。その中でもよりデザイナー向けのIllustratorは、初心者なら操作方法をマスターすることが大事で、各種の学校でもまずは操作方法を学ぶ授業が基本となっています。
しかし、そこではデザイン自体のセンスやアイデアなどはあまり学ぶことができません。あくまでも基本です。
そういったことは、実際にはプロの現場で具体的に学ぶのですが、プロになる前に覚えたい人もいるでしょうし、プロになりたてて、早くプロのテクニックを学びたいという人もいるでしょう。
そういったプロのIllustratorデザインテクニックを早く知りたい!という人にピッタリなのが、本書『Illustrator Design Manual テクスチャ&テキストエフェクト』です。
著者の下田和政氏はプロのデザイナーとして、これまでIllustratorとPhtoshopのテクニック本を多数著作しており、どれも好評です。
本書は文字の形をテーマとした「テキストエフェクト」、壁紙などのデザイン背景に使う「テクスチャ」、このふたつをテーマとして「作例」を通して学ぶ、Adobe Illustratorのデザインリファレンス本です。作例を元にしているので、具体的に操作手順を学ぶことができます。
文字をデザインにするテキストエフェクトの解説ページ
マテリアルとなる作例は基本的な操作方法をベースに構成されており、作業を進めているうちにIllustratorの操作が自然と身につくような手順で解説していきます。単にアプリケーションの操作を覚えるのとは違って、作品作りの中で覚えていくので、しっかりと身につきます。
また、Illustratorの各種パネル類、メニューバーから呼び出すダイアログボックスなど、入力する設定値はスクリーンショットの近くにも表示して、製作過程のイメージを確認しながら作業を進めることができます。
本書は前述のふたつの大きなカテゴリ分けがされていて、全部で9つのジャンルで構成されています。多彩なオブジェクトの作り方を身につける作品作りの教材や、デザインワークのネタ素材として重宝する内容となっています。
デザインのバリエーションの作り方の解説
テクスチャデザインのページ。デザインのオリジナル背景が作れる
掲載された作例は、ダウンロードサービスによって、読者は紙面を見ながら確認できます。
なお、操作手順はIllustrator CS6で解説していますが、操作手順はCC/CS6/CS5/CS4に対応しています。
まずは本書を手に、紙面通りにIllustratorを操作してみましょう。初心者でもデザインのセンスとテクニックが身につくはずです。