日々、新しい情報に接することができるWebの世界。その裏側では、毎日ものすごい勢いでWebコンテンツが増え続けています。それを支えているのがWebライターです。
また、紙の雑誌の斜陽を尻目にいろいろなジャンルのWebメディアも立ち上がっています。たとえば、図1や図2のようなサイトです。すでにお気に入りのWebメディアがいくつもあるという方もいるでしょう。
図1 LIG
図2 Qetic
今がチャンス!?
これまで、ライターになろうとすると、まずは出版社とのコネクションを作ったり、敷居の高いものでした。
しかし、Webメディアの勃興期である昨今、Webライターの需要も多く、さらに場所や時間を選ばずに始められるため、まさに今がチャンスと言えるでしょう。もともとブログなどを書くことが好きな人にとっては、「ちょっとやってみようかな」と思えることでしょう。
では、どんな人が始めているのでしょうか。実際にWebライターの登録を受け付けている会社に確認したところ、多い月だと100人程度の申し込みがあるそうです。そのうちの6~7割は女性で、主婦やOLの方が多く、月に数万円を稼げれば十分の副業として興味のある人から、もっとステップアップしていきたい人までと、さまざまなタイプがいるようです。
仕事の見つけ方
Webメディアには、Webライターの募集を謳っているところもあります。そのほかに、インターネット上で仕事をマッチングしてくれるクラウドソーシングのサイト(図3、4)や、ライター募集に特化したマッチングサイト(図5)などで探すことができます。それぞれのサイトによって仕事の受注形態などは異なりますが、気軽に情報を集められます。
図3 Lancers
図4 CrowdWorks
図5 ライター@JOBPORTAL
稼ぐことはできるの?
ここまで述べたように、場所や時間を問わず、また特に資格も不要なので、言うなれば、やろうと思えば誰でもできる仕事です(当然、読んでもらえる文章を書けることは重要ですが……)。そのため、案件によっては「一文字1円」やそれ以下の仕事もあるようです。もちろん、しっかりとした内容で良い報酬の案件もありますが、希望者が多く、必ず受注できるものではありません。
そういう意味で、いきなり目標額どおりに受注し続けられるかどうかは、やってみないとわからない面があるので注意が必要です。
何から始めればいいの?
まずは、先ほど紹介したマッチングサイトに登録したり、Webメディアに応募することです。そして、ライターの仕事として、読者に読んでもらえる文章を書けることはもちろん、執筆できる記事のジャンルを増やす意味で、自分の得意分野を広げていきましょう。
そのほかに、Webメディア特有の知識として、より多くの人に読んでもらう、または目に留めてもらうために、SEO(Search Engine Optimization;検索エンジン最適化)やWebマーケティングについての知識もつけておくとよいでしょう。
本書「Webライター入門――副業・プロで稼ぐための50の基礎知識」では、Webライティングの基礎からケーススタディ、また仕事の見つけ方や遵守すべき事柄など、Webライターに必要な基礎知識をコンパクトにまとめていますので、参考にしてください。