プログラミング世界のフシギ

いざ、超絶技巧プログラミングの世界へ

「役に立たないプログラム」という言葉を聞いて、みなさんはどう感じるでしょうか。⁠プログラムは実用性があるべきだ」と考える方も多くいらっしゃることでしょう。しかし、実用性を追い求めるあまり、プログラミング本来の楽しさを忘れてしまってはいませんか。

図1 地球が回るQuine
図1 地球が回るQuine

図1を見てみてください。一見、アフリカ大陸を中心とした地球のアスキーアートです。しかし、実はこのアスキーアートはRubyプログラムになっています。実行すると45度回転した地球が表示されます。この実行結果もプログラムになっており、実行するとさらに45度回転したアスキーアートを表示します。

図2 図1の実行結果
図2 図1の実行結果

超絶技巧プログラミングは、実用性を無視し、さまざまな技法を駆使してプログラムを書く遊びです。このようなプログラムに興味を持った方は、ちょっぴり不思議な「超絶技巧プログラミング」の世界へ一歩踏み出してみませんか。

豊富なサンプルを動かせる

本書あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界では、これまでに著者が作成した多くのプログラムを見ることができます。プログラムがアスキーアート化されているものも多いため、見るだけでも超絶技巧プログラミングの世界を十分に堪能できます。

また、それぞれの作品はダウンロード可能となっています。RubyやC言語の環境があれば、気になった作品を実際に動かして楽しんでいただけることでしょう。

さまざまなテクニックも紹介!

作品を動かして楽しんだ後は、やはり自分でも書きたくなるのではないでしょうか。本書では、そんなみなさんのために、さまざまなテクニックをご紹介しています。また、章の終わりには演習問題も掲載しているので、ぜひチャレンジしてみてください。

Rubyの生みの親であるまつもとゆきひろ氏による書き下ろしも必見。紙版では、電子版にはない特別なギミックも追加されています。気になった方は、お手に取ってみてはいかがでしょうか。