多くの人が参加しているSNS「Facebook」。プライベートはLINE、仕事はFacebookと、その使い分けもはっきりしてきたような雰囲気です。Facebookの目的は、なんといっても「近況の投稿」と、それをネタにした友人・知人とのコミュニケーションでしょう。しかし、Facebookを使っていて、こんな経験はありませんか?
- ① 友人の投稿に、とあるレストランの写真が流れてきた
- ↓
- ② おいしそう! と記憶に残った
- ↓
- ③ 外食の話が出たとき、そのレストランを思い出した
- ↓
- ④ レストランを予約した
この現象は、Facebookに流れてきたレストランの情報が頭の片隅に残っていて、とあるきっかけでそれが思い出され、「そういえば!」と思い出したというパターンです。このように、Facebookには「間接的にものを買ってもらう」効果があるということが、皆さんの経験からもご理解いただけると思います。Facebookを使えば、これと同様のプロセスで、購入だけではなく、問い合わせや資料請求、予約や発注、依頼など、あらゆる「売り上げ」の発生へとお客様を導いていくことが可能です。その意味で、Facebookは営業のための非常に有効なツールである、ということができるのです。
営業ツールとしてのFacebookには、一般的な営業にはない、様々な利点があります。例えば、「情報の拡散性」です。1人の営業マンが、得意先や新規顧客に足を使って訪問する場合、どう頑張ってみても、1日数件が限度でしょう。しかしFacebookであれば、Facebook上で友達となっているすべての顧客に対して、1度の投稿でアプローチすることができます。また、それを見た顧客がその投稿をシェアしてくれれば、その顧客の友達にも、投稿した内容が拡散されることになります。
こうした営業ツールとしてのFacebookですが、いくつかの注意点もあります。ひとつ目は、顧客や見込み客と「友達」になっていなければ、情報が届かない、ということです。そのため、まずは自分の会社やお店のFacebookページの「友達」を増やさなければなりません。そのためには、既存の顧客や知人に地道に声をかけたり、広告を出稿したりする必要があります。先の情報の拡散性も、おおもとの「友達」の数が一定数あってこそ、真価を発揮することができます。
ふたつ目は、Facebookによる営業活動は、即効性があるわけではない、ということです。今すぐ売りたい、今すぐ仕事を得たい、という目的に、Facebookは向いていません。先の①~④のプロセスを見てもわかるように、Facebook営業の最初のステップは、見込み客の記憶に残る、ということです。そして、ニーズが発生した時に思い出してもらう、ということなのです。
こうしたFacebookを使った営業活動には、ここでは紹介しきれないさまざまなノウハウがあります。そしてそのノウハウは、通常の営業活動とは異なる、非常に特別なものです。物が売れない、人が集まらない、仕事が来ない、と悩んでおられる皆さん、Facebookを営業ツールとして活用し、現状を打開してみませんか?