あなたの働いている会社は、Webサイトを持っていますか? 「持っていない」と答える方は、ごくわずかなのではないでしょうか? そんな質問が意味をなさないくらい、今では、Webサイトは会社になくてはならないツールとなっています。そして、会社のWebサイトの目的は、主に次の3つからなっています。
- ① 情報を伝える
- ② 行動を起こしてもらう
- ③ コミュニケーションをする
①は、会社や商品の情報を伝え、相手に「どんな会社なのか?」「どんな商品なのか?」を理解してもらうことです。②は、商品やサービスを購入、契約するといった行動を起こしてもらうことです。③は、Webサイトを介してお客さんと交流を図ることです。
これらのうち、どの目的を中心としているかは、Webサイトによってまちまちです。たとえば商品の販売を目的とするサイトであれば②が、コミュニケーションを意図するサイトであれば、③が主な目的となります。ですが、会社のWebサイトであれば、少なくともこれら3つのうちの1つかそれ以上の目的を持っていることはまちがいありません。
それでは、これらの目的を果たすために、もっとも重要な要素はなんでしょうか? デザイン? いいえ! 画像? いいえ! スバリ、それは
なのです。Webサイトというと、デザインや写真といった、見た目のことに意識が向きがちかもしれません。しかしWebサイトを構成する要素の中でもっとも重要なのは、実は「文章」です。なぜなら、Webサイトの目的が「①情報を伝える」「②行動を起こしてもらう」「③コミュニケーションをする」という3つのことである以上、そこには必ず「言葉」が必要となるからです。
もしあなたの会社のWebサイトに掲載されている文章が、わかりにくかったり、まちがいがあったりした場合、①②③の目的を果たすことは、難しくなります。それはすなわち、「伝わらない文章」「売れない文章」「交流できない文章」になってしまうからです。
こうしたことから、Webサイトにとって、文章がいかに重要か、ということがわかります。そして、①②③のいずれにも、文章を読んでくれる「相手」が存在します。例えば会社の情報を伝えたいのであれば、その情報を伝えたい相手はどんな人なのか? 商品を売りたいのであれば、その売りたい相手はどんな人なのか? こうした、文章を読んでくれる相手をイメージして文章を書くことが、「読まれる→伝わる」Web文章を書くための秘訣ということです。
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