2016年3月31日に発売されたiPhone SEは、小型で安いiPhoneということもあって人気を博しています。しかし、供給量が少なく入手が困難だったり、画面が小さすぎるという不満もあり、さらには秋に次の機種が出るかもという噂もあるため、購入をためらっている人もいるでしょう。この記事では、iPhone SEの購入を迷っている人のためにiPhone SEのメリットとデメリットを解説します。
小型モデルが望まれたなかで登場したiPhone SE
iPhoneはシリーズを重ねるごとにサイズが大きくなりました。2013年に発売されたiPhone 5s/5cでは4インチのディスプレイでしたが、2014年9月に発売されたiPhone 6では4.7インチ、同時に発売されたiPhone 6 Plusは5.5インチと、一気に大型化しています。当時は、大型のスマートフォンが流行っていたという背景もあり、iPhoneもそのニーズに応えたものと思われますが、大きすぎて片手で操作できないため使いにくいという意見もありました。
1年後の2015年9月にはiPhone 6sとiPhone 6s Plusが発売されました。こちらも本体は大きいままでしたが、価格もモデルによっては10万円近くとかなり高額になったため、売れ行きが今ひとつ不振だったとも言われています。
そのようななか、従来の小型モデルを使いたい、iPhoneを安く購入したい、という要望に応えて登場したモデルがiPhone SEです。
iPhone SEの特徴がデメリットになることも
iPhone SEは、2世代前のiPhone 5s/5cと同じ4インチディスプレイのサイズに、iPhone 6sと同等の機能を搭載しています。それでいてiPhone 6sよりも2~3万円ほど安いということで、発売前から大きな注目を浴びていました。「片手で操作したい」「低価格でiPhoneを使いたい」「iPhone 5s/5cから最新機種に機種変更したい」「ガラケーから初めてiPhoneに乗り換えてみたい」というユーザーには間違いなくオススメの機種でしょう。
その一方、iPhone 5s/5cの発売から3年も経っているため、その間にWebページやアプリなどは大きな画面を前提にした作りになっており、実際に使ってみると「Webやアプリの画面が小さく感じて操作しづらい」という意見や、カメラが高機能になったため写真をたくさん撮影する人にとっては「すぐにメモリが足りなくなる」といった点も指摘されています。また、iPhone SE自体発売当初から供給量が少ないため、予約してもなかなか手に入れられないということもありました。
次のiPhoneまで待つべき!?
iPhone SEを購入するかかどうか検討する場合、比較対象となるのはiPhone 6sでしょう。画面サイズについては個人的な主観もあると思うので、ぜひとも一度お店でiPhone 6sと見比べてみるとよいかなと思います。また、iPhone SEはiPhone 6sと同等の機能と書きましたが、実際にはiPhone 6sにしかない機能もあります。iPhoneの最新の機能を余すことなく使いたいという人には、iPhone SEよりもiPhone 6sのほうがオススメです。
しかし、そのiPhone 6sにも強力なライバルが登場します。この原稿を執筆している時点では、次のiPhoneについて噂はあるものの、公式な情報はまだ何も出ていない状態です。例年通りの予定で考えれば、おそらく9月頃には次のiPhoneが発売されるでしょう。もちろん、最新の機能を搭載したiPhoneになると予想されます。小型のiPhoneの後継機種が出るかどうかはわかりませんが、9月が近づけばネットニュースなどで話題になりますし、また次の機種が出る頃には今の機種が安くなります。そのタイミングまで待って、今発売されているiPhoneを購入するのも1つの選択肢かもしれません。
小型軽量化して登場したiPhone SE(右)。iPhone 6s(中)、iPhone 6s Plus(左)と比べるとその小ささは一目瞭然だ