プロのプログラマになるために必要なこと

プロのプログラマになるためには、どのようにプログラミングを学ぶのが良いのでしょうか? 多くの場合、プログラミング言語の文法を学ぶだけでは不十分でしょう。どんな能力が求められるかは、現場によって異なりますが、一例として3点挙げてみます。

プログラミング言語の特徴を活かしたコーディング

どんな言語も変数、配列、条件分岐、繰り返し処理などの基本機能はありますが、それらだけではプログラムは書けても効率的なコードになるとは限りません。たとえば配列を扱う場合、Javaではfor文で処理するシーンでも、Rubyでは配列自身に備わっているeach、map、injectなどのメソッドを使って処理することが多いです。それらのメソッドのほうがfor文よりも簡潔で効率の良いコードが書けるからです。プロならば、ただ動くだけではなく、開発言語の特徴を活かしたプログラムを書くことが求められるはずです。

テストの自動化

今や品質確保や開発効率向上のためにテストを自動化するのは当たり前です。現場によってはテスト駆動開発(まずテストを書き、そのテストが動作するコードを書くというサイクルを繰り返して開発していく手法)が行われることもあります。そういった現場では、テストコードが書け、テスティングフレームワークを使える必要があるでしょう。

デバッグ

プログラマにとってバグを作り込まないことは大事ですが、バグを見つけたときにすぐに原因を突き止めて対処できることも同じくらい大事です。エラーメッセージやエラーの種類に関する知識、デバッグツールが使えることなどが求められるでしょう。


これらの3つを身につけるのは容易ではありませんが、Rubyにおいては良い教材があります。それがプロを目指す人のためのRuby入門です。上記の3点を身につけられるように、実際に動くコードを使って解説し、例題で力試しをしながら学べる内容となっています。技術評論社の書籍サイトで紙面のサンプルを公開していますので、ぜひご自身の目で確かめてみてください。