ビデオ編集はこれでバッチリ!

編集で動画がもっと楽しくなる!

現代はスマートフォンの普及もあって、だれでも手軽にビデオ動画を撮影することができる時代になりました。撮影した動画はそれだけでも楽しいものですが、ビデオ編集ソフトを使って手を加えることで、撮りっぱなしのものよりも面白く印象的な作品にすることができます。

動画は、家族や友人との交流、結婚式やパーティー、ビジネス、SNSなど、あらゆる場面で利用される機会が増えています。それだけに、編集をして見やすく、楽しくした動画とそうでない動画には大きな差が出てきます。ビデオ編集ソフトで、どのように編集を行っていくのかを見てみましょう。

① 複数の素材をつなぎ合わせる

はじめに素材となる元の映像から、良い部分を選んで抜き出します。抜き出した短い映像を、ビデオ編集ではクリップと呼びます。このクリップをタイムライン(時間軸)に沿って並べて、つなぎ合わせて新しい映像を作っていきます。また、時にはクリップの順番を入れ替えてつなぎ合わせるといったこともできますし、同じクリップを何度でも使うことができます。

② さまざまな効果を付けて演出する

ビデオ編集の演出に使われるのが、⁠切り替え効果⁠⁠特殊効果⁠です。切り替え効果はトランジションとも呼ばれます。映像が次の場面に切り替わる際に使われるものです。たとえば、画面が徐々に薄くなっていき、次の画面が薄い状態から徐々に出てくるのがフェードイン・フェードアウトです。また、本や雑誌のページのように画面がめくれるように切り替わるのがページカールです。テレビ番組でもよく使われています。

特殊効果は、エフェクトとも呼ばれます。家庭用ビデオ編集ソフトでは、ハリウッド映画のような大掛かりなことはできませんが、色を変えてモノクロにしたり、明るさを変えて雰囲気を変えたり、映像の一部分を拡大するといったことができます。

③ BGMやナレーション、テロップを入れる

場面に合わせてBGMの音楽を入れると作品がグッと盛り上がります。また、場面を解説するためにナレーションを吹き込むと、ドキュメンタリー風になり、視聴者を動画の世界に引き込むことができます。ほかに、登場人物や登場動物の心情を文字テロップで入れるとよりわかりやすくなりますし、聞き取りにくい音声や、外国語の部分に字幕をかぶせるといったこともできます。

④ タイトルやクレジットを入れる

オープニングタイトルを入れると、これからどんな動画が始まるのか一層わかりやすくなり、作品として締まります。また動画の終わりには、出演者、製作者、日付、撮影場所などをクレジットして、誰がいつ作った動画なのかを記録しておくといいでしょう。エンドクレジットを画面の下から上に流れるスタッフロールにすると、映画やドラマのように格好良く仕上がります。

完成した動画を家族や友人と共有する

編集が終わって完成したら、家族や友人と共有してみましょう。見てくれる人がいることは、動画制作の何よりの励みになります。

完成した作品は、新しいビデオファイルとしてデータに出力することができます。出力した動画は、そのままパソコンで見ることができます。また、サイズを小さくしてスマートフォン用に出力するといったことも可能です。

家族や友人に動画を見てもらいたい、みんなで一緒に見たいというときは、DVDやBlu-rayに焼くとよいでしょう。DVDやBlu-rayの制作も、ビデオ編集ソフトから行うことができます。

遠方にいる知り合いや、まったく知らないどこかの人にも見てもらうために、YouTubeなどの動画共有サイトに投稿するという手段もあります。いよいよ世界デビューというわけです。いきなり自分の作品を晒したり、登場する家族の顔を晒すのが怖いという方は、一般非公開の設定にして、知人だけにURLを教えるようにしましょう。